どうがんばっても童顔

2004/06/16

むかしのひび

「そうは問屋がおろさないよ」
「お構いなく。うちは産地直送だから」

さてどうもこんばんは。前から気になっていたことがあるんですが、じゃあずっと気にしててくださいって三谷さんにくぎをさされたので言わないでおきます。(三谷さん?) ごめんなさいうそです暴露します。や、暴露なんていうほどのものじゃありませんがそれはさておき、無洗米はどうして「無洗米」って言うんでしょう。…意味がわかりませんか。名前の由来なんてイイモデードですか。そうですか。
いえね、私はなんかしっくりこない部分がありまして。水を入れてとがずにそのまま炊けるお米ということで、洗わない米、つまり無洗米と名づけられたということは想像できますけれど。それがどうしてもちょっと気にかかるの。ond的には、洗わない米というより、精米の工程であらかじめぬかを落としてある、言うなればもう洗ってある米、既洗米なんじゃないかと思ったんですが。はじめからぬかが出ない品種を作ったというならともかく、くり返しになりますがさまざまな製法で前もってぬかを取りのぞくんです。お米をとぎ洗いする手間がはぶけるというのが売りであるとすれば、このお米はすでに洗ってありますよ、だからあなたは洗う必要がありませんよ、というアナウンスが消費者に対してより適当でしょう。その意味でも、無より既を使ったネーミングのほうが、そうした商品の特徴をイメージさせやすいんじゃないかって気がしたんですけれども。逆に「無洗米」だと、洗っていない米という解釈もできて、もしそっちの意味にとられると、本来の特徴とはまったく正反対のことを指してしまいます。そういう、誤解やあいまいさをふくむ名前は、商品名としては不適切ですよね。
と、私がこんな主張をしてしまうのは、きっと生産者の視点で米というものを見ているからでしょう。稲を収穫してから脱穀、精米する過程まで子細にわたって存じておりますゆえ、どの時点で精米したからぬかがどうだとかってことが気になってしかたない年ごろなんでしょうね(年ごろ?)。そういう世界を知らない消費者サイドから見れば、米というものはお米屋さんやスーパーで買ってきて、それから炊いて食べるだけのものですから。その炊く段になってお米をとぐかとがないか、その一点のみに着目すれば、無洗米という呼びかたでもさもありなんと思いますし。

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