三戸がオリンピック代表に選ばれる頃には移籍してるだろうなあ

2024/07/18

何様

ラーメン食べなくなったけどこれは別腹。ごきげんよう。

パリ大会の男子サッカー代表メンバー発表は驚きでした。
実力のある複数の選手の名前がなかったからです。
すでにA代表で活躍している選手も、予選やU-23アジアカップで主力だった選手も選外となっています。

その理由は発表会見にて明かされました。
ヨーロッパの所属クラブとの調整がつかなかったそうです。
久保建英選手については事前の報道で不参加が判明していましたが。
とくに今夏に移籍する選手の場合、移籍先が決まらないと交渉すら始められないという。
松木玖生選手もそのケースに当たると暴露され、サポーターは二重に落胆を味わうことになりました。

レベルアップして代表に選ばれるために海外挑戦するのに、それによって選考から漏れる。
なんという皮肉でしょう。
一生に一度出られるかどうかの大会なのに、選手の悔しさは察するに余りあります。
結果としてJリーグ勢が多く選ばれたことも、何のための海外移籍だったのかという無念さに拍車をかけています。

というかヨーロッパのクラブはオフシーズンのはずなのに、なぜ選手の代表派遣を渋るのでしょう。

選手の市場価値を認めているからこその措置ではないかと想像します。
代表活動に参加させてけがでもされたら大変だという心配や、オフシーズンも親善試合などで露出させたいという目論見。
今年も日本に来て試合をするクラブがいくつかありますが。
所属選手を商品として独り占めしたいというクラブの思惑が、ナショナルチームで活躍したいという選手個人の夢よりも優先された格好です。

シーズン真っただ中に快く選手を送り出したJクラブとの対応の差がどうしても目につきます。
Jクラブにとっては自国の代表ですから思い入れが違うと思いますが。
チームから代表選手が出るだけで名誉なこと、クラブの宣伝になる。
そんな考えがあるかもしれませんが、ヨーロッパのクラブとの間に意識の開きがある気がします。

さらにこんなことがあると、Jリーグのシーズン移行に対しても思いがよぎってしまいます。


シーズン移行のメリットの一つに、海外クラブとの間で移籍がしやすくなるというのが挙げられていたと思います。
ところが今回はデメリットの側面が浮き彫りになりました。
ヨーロッパのオフシーズンに合わせて移籍しようとした結果、交渉に難航して代表入りが叶わなかったわけですから。
代表チームも含めて日本サッカーのレベルを上げることが目的なのに、その代表選手の招集に支障が出ている状況。
これは裏目というか、JFAやJリーグが望んでいたことではなかったはずです。

もしかしたら制度関係なく起きうる話なのかもしれません。
あるいはオリンピックをあきらめてでも、A代表が強くなってワールドカップで結果を出せばよいと割り切っているのか。
何にせよ、海外組と代表招集の問題はこれからもついて回ることでしょう。

日本にいたからヨーロッパでプレーできなかった、代表に入れなかった。
などと選手が出身地ガチャだと感じることがないよう、少しでもトラブルのない環境が整備されることを望みます。
シーズン移行は解決ではなく、残課題が多いことが今回わかったわけですから。

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