和風ロコモコとはいったい…うごごご! ごきげんよう。
自宅の窓を拭いていたところ、足元に糸のようなものが落ちていました。
細長いんですがまっすぐで、0.3mmのシャー芯みたいな。<なぜ0.3mm限定
しかも他の窓の下にもあります。
正体は網戸だとすぐにわかりました。
ほつれていた網をカットしたものとクリソツだったからです。
風化で自然に切れるなどして、こうして糸くずのように落ちたのでしょう。
さながらカーテンのようですが、決定的な違いがあります。
それは、網戸の素材はプラスチックだということ。
太陽光で劣化して壊れやすいうえ、完全には分解されず自然界に滞留し続けるという、環境負荷の最も高い素材と言えます。
ステンレス製や金網もありますが、DIYで張り替えることを考えると加工しやすいプラをどうしても選んでしまいます。
ですが本当にそれでよいのか。
プラスチック流出を防ぐ方法は、そのような製品や包装の使用そのものを控える以外にありません。
レジ袋有料化や紙ストロー導入の際に「自分はポイ捨てしないのになんで」といった発言を見かけましたが、そんな簡単な話じゃないんです。
(ていうかいつまでも根に持ってるおまえがうぜぇ)
どんなに気をつけていても故意でなくても、ごみは一定の割合で落とすんです。
それをわかっていなくて自分は地球を汚していないなどと言い張る偽善のなんと多いことか。
レジ袋やプラ容器を持ち歩く限り100パーセント防ぐことはできないと理解する必要があります。
そして今回のように、使用する製品の素材選びから考えなければいけないものもあります。
具体的には脱プラへの転換です。
いきなりゼロにするのは難しくても、たとえば網戸はポリプロピレン製よりもポリエチレン製のほうが頑丈で長持ちするそうです。
そうした素材に切り替えて交換のサイクルを少しでも長くするとか。
ただ、マイクロプラスチックの発生元は多岐に渡っていると指摘されています。
一つの製品を脱プラしても別の製品が、という気の遠くなりそうな道のり。
さらには、現代人の生活と切っても切り離せない、使い捨てコンタクトレンズや化学繊維なども含まれています。
今どき合成繊維が入っていない服なんてまずないし、それを洗濯するたびに川や海に流出するんですから避けようがありません。
ですがそれも、『FRONTIERS』でたんぱく質繊維が紹介されるなど、転換への兆しが見え始めています。
一人ひとりにできることは、物を買うときは捨てるときのことまで考えること、責任を持つことではないでしょうか。
店に売られているから何を買っても自分の責任じゃない、という考えを改めなければ何も変わりません。
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