アイタペアペア。(タヒチ語。まあつべこべ言わすに飲め、の意。<うそ) 今日はondの相談を聞いてください。聞く気がないなら帰ってください。(何様)
すこし前、会社の関係で飲みに行ったんです。うちでは珍しいことなんですがね。なかばおもむろに連行された、ということにしておいてください。そこがいわゆるスナックというかバーというか、具体的にはお姉さんがいるお店で。どう言ったらいいんでしょう、私こういうオトナの世界に免疫がありませんで。連れの人なんかは場慣れしているのかすでにおしゃべりで盛り上がっております。私の横にもタイトスカートで足組んでウッフーンですよ。もうね、だまされたと。帰してくれと。オトナの世界、おしゃべり、そしてお姉さん。私の苦手なものが三拍子そろった地獄絵図がそこにありました。
しかたなく食べる専門に徹することに。だってほら、あれじゃん、口にものを入れていればしゃべらなくてすみますから。<ぶちこわしだ! チョコレートと炒めものをがっつきまくりの秋の夕暮れ。それからお酒。そういうところの定番であるウィスキーの水割りを出されましたが……こんなまずい酒が飲めるか。たった今全国のウィスキーファンのみなさんを敵に回してしまいましたがなりふりかまってられませんっていうかそれどころじゃありません。どんなに水でうめてもだめなの。どうしようもないのでアセロラジュースで割ってもらいました。それから逃げ道として申しわけ程度に設置されているカラオケに手を伸ばしましたが、私の歌えそうなの(例:アニメ関係とか)が入っているはずもなく。いかにこの場をやりすごそうかとひとり作戦会議な私に不意打ちの一言。「おんださんって無口なんですねー」 …はぁ?! っていうかいつの間に名前を?! 「そうなんだよコイツ、会社でもこんな感じでさ。ギャハハハハ」←犯人
サ カ ナ に さ れ て ま し た
…もうたえられません今すぐここから出してください。社会人になってはじめて故郷に帰りたいと心から思いました。その後の時間帯のことはよく覚えていませんが、私の頭の中を支配していたのは「社会勉強」「これも仕事」「忍耐」といったキーワードだけだったように思います。
正直、こういうことの楽しさがまったくわかりません。そこらへんみなさんどうなんですか。まあお酒は個人の趣味だからしかたないとして、高級感や夜のムードを味わいたいだけなのかとか、面識のない異性とああも抵抗なく打ち解けられるのかとか、そもそも親しくもない人と話して楽しいのだろうかとか。今さら確認するまでもないかもしれませんが、こんなことを気にしている私はヘンですか。お子ちゃまですか。不安っていうより世間からの疎外感でいっぱいです。
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