インフルエンザ普通に予約できた。ごきげんよう。
ゴルフを題材にした漫画やアニメってどうしていまだにトンデモが多いんでしょう。
いえ自分なんかほんの一部しか読んでいませんが、それでも目につきます。
昨年の某百合ゴルフアニメとか今年の某百合ゴルフ漫画とか。<やっぱりだよ!!
昔はたしかに旗包みとか必殺ショットとかありましたけど、令和やぞ。
反対に『すいんぐ!!』なんかは技術的な話はいっさい出てきません。
ゆるいですが、つっこみどころがないだけまだ好感が持てます。
近年のスポーツ漫画はリアル路線が主流です。
人間離れしたキャラクターや非現実的なプレーは影を潜め、実在の選手をよく観察して描かれています。
試合展開においても、どんなに努力しても負けるときは負ける描写が増えた気がします。
ゴルフ作品もその流れに続くかと思ったのですが、なかなかそうはなりません。
ゴルフという競技ならではの事情があるとにらんでいます。
一つは言っては失礼ですが、絵的に地味なこと。
だってあんな広大な敷地にあんな小さなボールですもん。
テレビ中継でカメラマンがよく打球を見逃さないなと感心するレベルです。
競技者も一人だし、2次元に落とし込んだときにどうしても見映えの点で劣ります。
そこで派手にスイングさせたり何か叫ばせたりするのでしょう。
もう一つは、選手間の優劣をつけるのが難しいことです。
大会ごとに順位が決まるじゃんと思われるかもしれませんが、あれは何日もかけて競っています。
何十ホールと回った打数の合計ですから。
ホールによって成績のよい選手は異なるでしょうし、同じ選手でも日によって調子の波があります。
数日間のトータルで見てどうだったかで判断しているにすぎません。
ミラクルショットや最後の一打で勝負が決まる、みたいな展開はまずないと思います。
長丁場なところ、ここぞという見せ場が定まりづらいところが、わかりやすさを求める2次元と相性が悪いのかなと。
プロの世界でも、10年も20年も出続けてやっと初優勝なんてことがざらにあります。
「ツアーで年間3勝するよりも3年続けて1勝するほうが難しい」
というタイガー・ウッズの言葉もあります。
それくらい結果を出すのも好調を維持するのも難しく、また流れや運にも左右される競技と言うことができます。
かたや漫画やアニメは、すぐに勝ち負けやどちらが強いかを決めたがります。
そんな単純ではないし、限られたページ数や尺で描ききれる世界ではないのです。
題材として向かない、とはっきり言ってしまってよいくらいです。
ゴルフを作品化する場合は、そうした「弱点」を理解しているかがまず重要になります。
その上でどう面白く見せるか、事前に練った上で制作に取りかからないと、魅力が伝わらない結果になります。
トンデモ路線を否定はしませんが、自分はもう他のスポーツ含めて読もうと思いません。
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