アリスたちの標本って百合?<おまえはそれしかないんか ごきげんよう。
IoTをモノのインターネットと訳しているのを見るたびに、モノと片仮名で書くのはどういうときなんだろうと気になってしまいます。
個人的には不必要に片仮名表記を使わないようにしています。
たとえば擬音語もワクワクではなくわくわくなど。
モノ、ヤツ、ココなども使用を避けています。
そんなに意味を変えたいというか強調する必要ある? と思うからです。
話はそれますが、日本人がアルファベットでメールの差出人を「姓すべて大文字+名」と表記するのはネイティブにはプクスーなんだそうで。
文中で単語のすべてを大文字で書くのはよほど強調したいときだけで、自分の名前をめっちゃアピールしている人みたいに映るようです。
これは別の例でしたが、片仮名に対しても表記を変えてまで何をそんなに主張したいのか、とはたしかに感じています。
IoTに関して言えば、原文がThings、これはとくに強調しておらず普通に「物」「もの」のニュアンスなのに、訳文ではあえて片仮名にしています。
すなわち直訳になっていないことも引っかかります。
文字の強調も意識した訳といえば「トイザらス」などが有名ですが。
がんばって解釈しようとするならば。
IoTがインターネットでつなげようとしている対象が、「物」の表記から想像される範囲よりも広いと言いたいのでしょう。
たしかに住宅なども含まれます。
遠隔からスマーホで施錠したりとか。
そういった対象も含めるニュアンスとしてならば理解できます。(ヒゲじい乙)
また、技術の進歩によってこれまで思いも寄らなかったところとインターネットでつながるかもしれません。
でもそれはそれで納得いかないんですよー。<何
片仮名表記で意味を変えられる、または拡張できることを認めたらどうなるか。
本来の漢字や平仮名では表しきれない意味が日本語の中にあったことになってしまうじゃないですか。
(そんなこと気にしてるのおまえだけだ)
家などの巨大サイズや未知の存在も含めた物体、物品を意味する単語はないのでしょうか。
「物」や「もの」にはそれらは含まれないのでしょうか。
いいえ、けしてそんなことはありません。
あまり一般的な使い方でないだけで、十分表すことが可能です。
ここまで考察してわかったことがあります。
別表記による意味の拡張は、同時に元の単語の意味に限界があることを認めることになる、と自分は考えているわけです。
普段から日本語を扱っているひとりとして、この言語で表せないものがあるなんていう事実は受け入れがたいものです。
きざな言い方をすれば言葉の可能性を信じたいというか。
単に文字書きとしてのプライドというかこだわりの話でした。
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