エンターキーをひとつかみ

2004/11/15

むかしのひび

ソフトバンクによるダイエー球団買収の話が現実味をおびてきていますがみなさまいかが見過ごしですか。けっきょくプロ野球界は激動の一年ということになってしまいましたけれども。12球団は維持される見通しとは言え、球団合併は前代未聞の一大事でした。こないだの分配ドラフトの様子なんか見ていると、部外者の私でさえ胸がはりさけそうな気持ちになりましたもん。今からでも球団統合ではなく買収という名目にしてしまって、元オリックスの選手がぜんぶ統合球団へ、元近鉄の選手がぜんぶ新球団へ、という分けかたにしたほうがまだよかったのではないでしょうか。ほら、男女や夫婦の間でも後味のいい別れかたとわるい別れかたってのがありますから。<まったく関係ねえよっていうかおまえには関係ねえよ そして我関せずって顔で楽天に選手を提供しないほかの10球団。どうにも仲のよさというか、全球団で一致団結してプロ野球の人気回復につとめていこうっていう姿勢がみえないんですよね。こんなことで来シーズンから見応えのあるペナントレースを披露できるんでしょうか。
こういったことを考えると、ますます球団合併はなんとか阻止できなかったのかとくやまれてなりません。もちろん球団経営の失敗や、親会社に依存するありかたが最たる問題なのは言うまでもないことですが、ほかの当事者はどうだったのかと。具体的には選手とファンですね。合併反対の署名を集めたりデモ行進したりしていたようですがそんなのは付け焼き刃というか。大リーグでは、球団が経営難におちいったことが報じられると、そのチームのファンや地元の人がこぞって試合のチケットを買うんだそうです。けれど観戦には行かない。それでもとりあえず収入は確保されるので、球団は運営をつづけていけると、そういうしくみです。こちらでもそういうことをやればよかったのに、と思いますが。選手だって、高い年俸もらってそれが経営を圧迫しているということも考えられるでしょうに。合併反対って声をあらげるばかりで、球団を存続させるために自分たちにできることをやろうとしなかった、それだったらおのずと消滅していってもしかたないんじゃないですかね。口は出すけど金は出さないというか、そんな人ばかりだったら状況はなにも変わりませんから。

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