意外にも胃が痛い

2004/11/08

むかしのひび

台風23号は本当にトカゲという名前がついていたんですね。てっきりなまず氏のネタかと思ってました。(なんてこと書いてんだもまえ) それにしても、ことしは全国で未曾有の自然災害に見舞われたたいへんな年でしたね。<もう一年のしめくくりモード? とくに台風は、年間に上陸した数がこれまでで最高となり各地に大きな被害をもたらしました。イチロー選手にせまる勢いです。(だから何が) 地盤がゆるんで土砂がくずれたり、山で生活できなくなったクマがあちこちで出没したりと、二次的な被害も深刻で心配されます。
これも二次被害にふくまれると思いますが、交通機関がストップしたり運行がみだれたりといったことも相次ぎました。台風が直撃するたびに旅客機の欠航便のアナウンスが報じられていましたから。あれだけ欠航すれば損害はけっこうなものになるだろう(さぶっ)と思っていたところ、航空各社の発表によるとやはり実際に売り上げが大幅に落ちこんだようです。こういう話があがるたびに、私は航空会社ってむくわれないものだなと思ってしまいます。同時テロで乗客が減って、新型肺炎で乗客が減って、ゴールデンウィークの日取りがわるくて乗客が減って、某関西空港の使用料が高くて乗客が減って。…後半はちょっとこじつけっぽかったですが、ともかく近年そんなことばかりです。運行状況やサービスがいけてなくて客がはなれるのならしかたないことです。しかしそうではなく、自分たちの努力や責任とは関係のないところで予期せぬ被害をこうむったり、ビジネスチャンスを奪われてしまう。航空会社の人たちにとってこれほど理不尽なことはないでしょうし、不満のやり場もなくてやりきれない気持ちでいるのではないかと思います。
私の身内に食品会社につとめている人がいますが、似たような話を聞きます。産地偽装や添加物などの問題がニュースで明るみに出るたびに、その人の会社が取りざたされたわけでもないしもちろん不正もしていないのに(たぶん)、やはり売り上げや取り引きが減ったりするんだそうです。そういうのって本当に困るだろうな、と思って。他社で問題が発覚すると、自分たちのところもとばっちりを受けて信頼を失ってしまうわけですから。まあ、努力したぶんだけ結果にむすびつくとはかぎらないのが世の常ですから、こうした不条理なことはいつだってつきまとうんでしょうけれど。それにしたって、この業種間の不公平感みたいなものはもうちょっとどうにかならないものでしょうかね。

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