今年のクリスマスは笑顔で迎えよう

2002/10/22

むかしのひび

こころはきもちのいれもの。たのしいこと、うれしいきもち、たいせつなことば、あのひとのえがお。いっぱいいっぱいつまってる。それはさみしさのうらがえし。いつもきもちでいっぱいにしておかないとさみしくなる。あながあいたみたいで、しずかで、つまらなくて、きっとかなしい。そのくうどうからくずれおちちゃうみたいに。だからみたそうとする。きもちがなくなったら、そのぬけたあなをうめあわせようとする。べつのきもちで。ほかにたのしめることをさがしたり、いろんなものをみたりきいたり、ほかのはなしをしてみたり。べつのものがかわりにこころにはいってくる。たとえかけがえのないたいせつなものをなくしたとしても、たえずべつのきもちでみたされようとする。かわりにはならないとわかっていても。そうしないとさみしくていきていけないから。かつてこころのなかにあったもの。いっぱいいっぱいつまってたもの。てをはなれてどこにとんでいくのだろう。ここからにげようとして。こころからもからだからも、きおくからも、きえてしまいたくて。かたくなにとざしたまま。こえもかけられないくらいしんけいをとがらせていて。だからちかづけない。こうしてかけらをひろいあつめておもいうかべるばかり。いまはもうこころのなかにもどすばしょがないもの。つくろえないもの。もしさみしいというきもちがなかったら。こころのなかがすこしのあいだからっぽになってしまってもがまんできたのなら。それならばまたいれられるばしょをとっておけたのかもしれない。でもできない。さみしかったから。ひとりぼっちでかなしくてひしゃげてしまいそうだったから。きっとげんじつからはなれようとするきもちばかりがさきんじて、それにばかりしがみついている。やけになってじぶんをわすれようとしている。つまらないつめたいぶっしつでこころをむりやりにみたしてそれだけでつなぎとめたきになっている。それはつらいこと。ただおちていくだけのやりかた。おねがいだからそまつにしないで。そんなふうにだめになっていくために、えらんだのではないだろうから。きもちをなげだしたのではないのだから。こころをかきみだしたままなんてきっとかなしすぎて、どんなおおきなきもちでもいやしきれなくなってしまうから。だから。すさんだこころにといかける。はなれていくきもちによびかける。まどわされることのないじぶんをわすれないでと。

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