extorted dissolution of ours

2002/10/18

むかしのひび

さて。あからさまに無理してとばしていることがばればれな最近のひびですが、このテンションについてこられる人がいらっしゃるのかどうかはなはだ疑問です。いちおうノーガード戦法のつもりなのですが。こういう文章ばかり書くのは私にとってもあまり本意ではないのですけれど、と自分でわかっていて書きつづけるあたりが確信犯的なのですが、実のところ、ことばが書いても書いてもなくならない状態なんです。湿気のようにわやわやとわいてきて、浮かんであふれて、それをこうして日々吐き出しているのに、全然消えません。苦しいです。自分で解決しなければならないということが。そして秋雨のように心を湿らせつづけます。好転する材料はあるのか、まだ性懲りもなく祈っているのか、それもわからなくなっています。就職活動をしていたころの不安な気持ちにすこし共通するものがあるように感じています。卒業したら自活しなければならず、そのためにどこかに就職先を決めなければならない、期間もかぎられていることもあって焦っているわけです。しかし経験のあるかたならおわかりでしょうが、企業ひとつの採用までへのスパンというのはたいへん長く、選考の結果が通知されるまでに時間がかかることになり、それを待っているときというのは本当につらいものです。そして、本命の企業に対して活動している間も、そこから内定をもらえなかったらという場合のためにほかの企業にもかけもちしてエントリーしなければなりません。どこかには入らねばならないのですから。これってなんだか浮気みたいです。その心中を知ってか知らずか企業側も面接でうちが第一志望ですか?とか、ほかにエントリーを申し込んだところはどこですか?なんて聞いてきます。まるで浮気をあばこうとしている恋人みたいです。そこで被面接者としては当然の回答なのでしょうけれど、何を言っているんだきみが本命に決まっているじゃないかと返すわけです。しどろもどろに。まさにお約束のやりとりです。まあ就職先を決めるということは今後の自分の人生を定めることに相当しますから、これくらい苦しい気持ちや葛藤があってしかるべきなのかもしれませんが。だから耐えることには慣れているはずなんですけれど。待っている、はずなんですけれど。
とりあえず当面の問題としまして、ホームページの運営という面においてこのままでいいのかという疑問があります。あまやどりを開設してから、閲覧していただいたかたがたにご感想をいただけてそれが今日までのはげみになっています。中には、見ていて落ち着くですとかほんわかした雰囲気がいいというふうに言ってくれる人もいらっしゃいまして、そのことばは本当にうれしかったです。というか私にしてみればちょっと意外だったのですけれど、やはりそういう感想をいただくことによって、自分でもその方向性を目指して作っていこうかなというふうに思ったことはたしかです。訪問者にしあわせな気持ちになってもらえるような。けれど、今やっていることはそれとは正反対のことです。自分の内面の問題を不特定少数の人に訴えようとしているだけです。現在はパソコンに向かってもきたないことばしか浮かんでこなくて、先述したようにしかたなくそれを起こしている状態です。公開したいこと、テキストもそうですがもっと専門的な話題ですとか、あと絵も練習したいのですが、時間がないのではなくて心情としてなかなかそれをするだけのレベルにもっていけないでいます。すごく昔、学生時代にサイトを運営していたころですが、あるかたに言われたことがあります。おんだくんのホームページはふつうに読んでも楽しめるけれど、おんだくんのことをよく知っている人が読んだらもっといろんなものが見えてくる、と。たしかに当時は思わせぶり日記ですとか、わかる人にしかわからないようなネタをまじえて書くということを好んでいた記憶がありますが、私が成長していない証拠でしょうかそのあたりは今も変わっていないように思います。本当の私、ウェブ上の字面からだけでは見えない私、それはどこにちりばめられているのでしょう。それを知られること。きっと意味などないのでしょう。これほどまでに難解なのですから。暗くて重くて、受け止めきれなくて、だから離れていくのです。本心を知ってしまったら、心の奥をのぞいてしまったら、そのときが崩れるときなのです。そうしてすべてが断絶していくのです。受け入れられることなどないと、それは不幸を招くだけだと、だから見せてはならないと、さんざん経験してきてわかっていてそれなのに。学習能力なさすぎです。のぞんではならないもの、だったのですから。そう。私はこんなにも難しい人間なんです。

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