コネ道楽

2002/10/13

むかしのひび

ondですが。今日もいたずらに日記を書きます。内容はもはや日記ではありませんがそれは今に始まったことではないのでそれでいいことにします。いたずらに。そう。なにもかもがいたずらなのです、今の私にとって。
いまはほとんど体を動かしていないのでひょろり一辺倒の私ですが、過去はいちおうスポーツメンでした。小さいときは運動全然だめで自転車に乗れたのもたしか小3くらいで通知表も体育1とかあって運動会もびりになるのがはずかったから大きらいというほどでというかそもそも体が弱くて熱出して寝こんだりとか車酔いとかしょっちゅうだったので運動できない以前の問題だったのかもしれませんがそれはともかくとしてこのまま運動オンチのガリ勉くん街道まっしぐらかと思われていた私はなにを血迷ったか高学年のとき運動クラブに入りました。弱い自分を変えたかったなんて崇高な目的などはなかったということはたしかです。陸上やら水泳やらノルディックやらやりまくりました。それでようやく身体能力も平均レベルくらいになったでしょうか。で中学にあがって、ほかにろくな選択肢がないという理由でバスケット部に入りました。部活動だと基礎的な体力づくりやトレーニングはしっかりやりますので、まあ参加していることでおのずと鍛えられたのだと思います。それでマラソン大会でなんか上位のほうになって、もしかして自分はけっこういけてるかも?と。(注:当時いけてるなんて表現ははやっていません) なんというか、とくに長距離走というか持久力には自信をもてるようになりました。体力測定でも踏み台昇降ではすぐに心拍数下がりましたし。余談ですがそのテストのときに脈をはかるじゃないですか、それではかる人が手首に指を押しあててきますよね、その瞬間うぎゃああ!!って、自分の弱点を認知した春でございました。さて戻しまして、そのままの勢いで高校でもバスケットをやりました。私はチーム内ではだんとつにへっぽこでしたが、そのへんは気迫と根性でカバーしましてがんばりました。背も高くないし100㍍走は14秒というスポーツメンとしては致命的な遅さですし、じっさい顧問の先生にもおまえは勉強のほうでがんばったらどうだと退部を勧告されたこともありました。今でいうリストラでしょうかね。そのころ折しもスラムダンクがはやっていてそれで刺激受けて入部してきた生徒が多かったですから。いえ私はちがいますが。そのとき私もここで逃げたら自分の負けだとか片意地張っちゃったんでしょうか、けっきょくやめないで3年間つづけました。そのことがとても自信になりましたし、体力も技術もそうですがほかにも数えきれないほどのことを学び成長し、友だちとの時間、チームワーク、そういうものの意義や楽しさも知りました。しかも勉強のほうも現役合格して、もうこれでもかってくらい充実しまくっていたと思います。ってそんなほのぼの青春メモリーを書きたかったんじゃなくて。
そんな私の愛の巣こと高校の部活でしたが、悩んでもいました。やっぱりやめたほうがいいんじゃないかと。まあ要は自分の技量が劣っているのを気にしていただけなんですけれど、自分がチームにいたら足手まといになるんじゃないかって。毎日の練習でも狭いコート1面の上で数十人の部員が走り回るんですから人数が多いのは練習効率がわるいわけですよ。私はへただから試合に出られないし(そのことがおもしろくなかったというわけではありませんが)レギュラーメンバーの練習相手にもならないし、かといってほかの部員のサポートをしたり雑用をこなしたりなんて機転もききませんし、じゃあ自分が居座っている意味ってあるのかなって。部をやめるのがこわくてできなかっただけかもしれません。私がここにいて、へたなのに練習して、それってチームにとってどうなんだろう、もしかしたらみんなに迷惑なんじゃないだろうかって。もちろんバスケットは好きだけれど、でもチームが強くなるために私はどうしなきゃいけないんだろうって。そうやって悩んでいる自分にさらに悩んだりして。こんな不まじめなことを考えながら練習に参加している自分はなにやってんだ、さっさと結論出さないでいつまでいじいじ考えてんだって。いっぺん仲のよかったチームメイトに相談したことがありました。さわやかなほどにあっさりと気にすんなって言ってくれたと記憶しています。顧問の先生も、私が忠告を聞き入れなかったからと言って嫌な顔をするでもなく指導してくれました。そしていつだったか言ってくれました。技術はなくても人一倍声を出したり努力しているじゃないか、それがほかのやつの刺激になっているしチームの士気も高まる、って。男だったら努力なんてものを人に見せて喜んだりしてはいけないのでしょうけれど、でもそういうふうに認められて、自分を見てくれている人がいるってわかって、自分にもできることがあるってわかって、無意味だなんてことは全然なくて。はずかしながら思わずうるるんしてしまいました。もうそれからは迷いもふっきれて厳しくも楽しい毎日というところでしょうか。
でも思うのは、私はこのころからこういう性格だったんだなということです。自分で言うのもあれですがなんつーかアホですね、はい。いえ昔にくらべたら「やめる」ことをいとわなくなってしまっているぶん、よけいたちがわるいのですけれど。せっかく言ってもらったのに。他人に認められなければ自分の存在を許せないにんげんは弱いでしょうか。ひとりで立ち直れないにんげんは弱いでしょうか。そして弱さは罪ですか。

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