ヨーグルッペうめぇ。ごきげんよう。
ITの現場で、ある人が特定のサービスや製品を妄信している光景にときおり出くわします。
もちろん販売代理店の回し者ではなく。
たとえばGoogleの検索結果は絶対だとか。
翻訳ツールはDeepL一択だとか。
Perlに傾倒する開発者は事あるごとに他の言語をこき下ろしていました。
このサービスはいい、と手放しで称賛する一方で、競合する他のサービスには目もくれない。
愛こそ伝わりますが、エンジニアとしてあるべき姿だろうか、と思って。
そう感じる理由の一つは、製品選定とはつねに他との比較だからです。
本人がパソコン一台買うときだって、複数の型番の性能などを見比べて選ぶはずです。
であれば、自分が他人に何かを勧めるときも、他と比べてここが優れているとプレゼンしなければ伝わりません。
何かをマンセーしているときはとくに視野が狭くなるので要注意です。
もう一つは、つねに疑いの目を持つべきです。
どんなに素晴らしい製品にも負の側面や懸念材料はつきものです。
それがあるという前提に立って、細部まで観察したり規約を確認したりすることが重要です。
Google検索は現在もトラッキングデータ収集に余念がありません。
DeepLは意訳に過ぎ、肝心なところで訳が抜け落ちます。
プログラミング言語の優劣は…、それを口にしたら…戦争だろうがっ…!<何
自分の好きなものほど、理想像を抱き、悪い一面は見たくないと思いがちです。
しかしそこを客観的になって、善悪両面を知ろうとする姿勢こそ技術者に期待されるものではないでしょうか。
メリットとデメリットを正しく理解した上で、メリットが上回るならばもちろん使えばよいですし。
…書いていてIT以外でも当てはまる話だなと思って。
他と比較した上で選んだり提案したりしていますか。
リスクや危険性を認識した上で使っていますか。
なんてことを気にしだすと、好きなものを人に勧められないぼくの性格がさらに硬化しそうですが。
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