いっこうに「It's Automatic」が「いつもそばに」にしか聞こえない。…ondです。
いまさらながら白地図の感想ですが。パーティーで瞳子が志摩子と話をしている場面があったとき、そういえば初期の設定では瞳子は志摩子の妹をねらってたんだよな、とかふと思い出してしまったんですがそれはまあいいとして。今回ピンポイントでいちばん気に入ったのは、「毒味」というセリフです。祐巳が祥子や由乃たちよりも先に瞳子を自宅に上げたことを、瞳子が気にして帰ろうとしたので、それを引き止めようとして祐巳が言った言葉のひとつです。誰かが毒味していない家に上がるのは不安? みたいに聞いて、ついには瞳子を観念させてしまいます。うまいこと言うものだな、と思って。そんなふうに聞かれたらなかなかそのとおりだとは言えませんもんね。高みから指図するんじゃなくて、自分を下げることで相手にノーと言わせなくする話のもっていきかたというか。たぶん祐巳は、自分が瞳子からよく思われていないことをきちんとわかっていて、それでああいう言い回しができるんでしょう。まあ瞳子の本心はわかりませんけどね! ほかにも、「さっちゃんのためじゃないよ、僕たちのためだ」とか「生憎『お構いなく』は切らしてるんだけど」とか、こういうセリフで相手に何かをうながせるようになったら素敵だな、って。
話は変わりますが、白地図じゃありませんけど私も小学校のときの思い出があります。1年生か2年生のとき、クラス内でおなじ町内の子どうしでグループになって、自分たちの町内の地図を大きな画用紙に描くという授業がありました。低学年の児童にとってはなかなかの難題です。しりごみする同級生たちをよそに、私はひとり鉛筆をにぎり、サッサカサーッと地図を書き上げました。…自分の家の周辺だけを紙のどまんなかにでかでかと。おかげで、ほかの子が書くスペースがほとんどなくなり、縮尺がおかしなことになったのは言うまでもありません。思えばその当時から共同作業が苦手だったみたいです。
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