こにちゅー。きのうの蒸し返しで申しわけないんですが。<きみの日記なんだからすきにやれ 神戸へは電車で行きました。こちら近辺で電車といいますと、痛ましい事故があったばかりです。ちょっとそれに関連して。
事故が起こったのは、福知山線というJR西日本が運営している路線です。事故の原因や背景について、日がたつごとにさまざまなことがわかってきています。けっちゃこボウリング大会とかはさすがにどうでもいいと思ったんですがそれはさておき。今回のことの温床になっていたのは、ほかの鉄道会社との対抗意識ではないかと指摘されています。私鉄とのし烈な競争に生き残るために、運行本数を増やしてダイヤを密にしたり、運転士に定刻の遵守を徹底させたりわずかなミスも許さなかったり、といった社内風土が、虚偽のオーバーラン報告や無謀な運転を誘発する結果につながったのではないかと、そういうことです。では、実際のところの鉄道事情はどうなのか。大阪や神戸のあたりは、私鉄各線がそれこそ網の目のようにほうぼうから乗り入れてきて、一見さんにはどの乗り場に行ってどの電車に乗ればいいかなんて、そうそうわかるものではありません。梅田の地下道でしょっちゅう迷子になってしまうのもそのためです。(自分の方向オンチを棚に上げてるよこの人) 乗客の奪い合いに各社がはげしく火花を散らしているだろう、ということは容易に想像がつきます。
それにくわえて、近畿地方を拠点とする私鉄各社が手を組んで、スルッとKANSAIという巨大なネットワークを形成しています。他社間の電車の相互乗り入れなどを行ったり、共通で利用できる乗車カードなどを作って、乗客に便利になるようにさまざまなサービスを行っています。それ自体はもちろんいいことなんですが、なんですがね? そのネットワークにはJR西日本はふくまれていません。まあ、旧国鉄時代のJRに立ち向かうためだったという歴史背景を考えればさもありなんと思いますが。さらに、スルッとKANSAIは各都市の交通局も仲間に引き入れていて、すなわち、関西三都の市営地下鉄とも連携をはかっています。いやさ、地下鉄だけにとどまらず、OTSもポートライナーもロープウェイも、市バスだってそうです。もうつなげ放題です。常時接続です。おわかりいただけますでしょうか、この完全なる包囲網。これって、JR西をのけものにしようとしているのではないでしょうか。いいえそうとしか思えません。はたから見たらいじめです。JRだけハブです。そんな孤立無援という悲惨な状況におかれて、まわりはJRを敵視する私鉄ばかりで、JR西はずっときびしい戦いをしいられてきたんだと思います。そんな環境が、知らず知らずのうちに社内の規範を厳格にしたりふいんきをピリピリさせてきたのかもしれません。
こんなことは考えたくありませんが、ひょっとしたら、私鉄の関係者の中には今回の事故に内心ほくそ笑んでいる人がいないとも言いきれません。もちろん、実際に事故を起こしてしまったことについてはフォローのしようもありませんが、しかしJR西がおかれている立場を考えると、私には頭ごなしに責め立てることはできません。
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