袖触れしおなごみなみな我避ける何処にあろうか多生の縁など ond
というわけで自虐短歌をよんでみました。…どっちかっつうとサラリーマン川柳ですかそうですか。自虐というのは自分をしいたげること、つまり自分で自分の痛いところを突いてマゾってることですが(マゾってるとか言うな)、いま世間ではやっているところの自虐ネタというものは、本当の意味での自虐ではないような気がします。なぜなら、あれは自分をいじめるどころか、自分の身を守るために言っているものがほとんどだからです。たとえ自分で欠点だと認めていることでも、人から指摘されるとやはり悔しかったりダメージを負ったりするものです。だから、自分から先に言いふらすことによって、あらためて他人から言われるのを未然に防いでいるわけです。人から訴えられるより自白したほうが罪が軽くなるってやつですね。お上にだって情けはあるってやつですね。<何 しかも、その告白によって笑いが取れたりしたら一石二鳥ですもん。
それに思うのが、ネタとして公言できる自虐なんて、どうせたいした悩みじゃないんですよ。人前で言っても大丈夫だと思っているから言うわけで。もし深刻に思い悩んでいることがあれば、それを打ち明けたりましてや笑いとばすなんて絶対にできないはずです。笑いの種としては私もおもしろいと思いますが、自虐ネタをならべて不幸ぶる人には困りものです。生きることに真剣に苦悩している人から見たら、あんなネタはただ軽薄なだけです。軽薄が制服を着て歩いているようだわ。<いらんセリフをはさむな
ちなみに、私の日記も自虐入ってるとたまに言われますが、んなこたーないです。私は自虐ネタを書いているつもりはありません。だって、あれは自己批判なんかじゃなくてぜんぶ客観的事実を述べているだけですから、ええ。
……これが自虐というものだよオンダーソンくん。
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