胸がズッキーニ

まあ「アウェーの洗礼」だってことにすれば。…サッカーびいきのondです。
けさ電車に乗っていたときの話です。ほどよく混みあってくると座席に座れない人も当然出てくるわけですが、きょうは私の隣がひとり分空いていたのにだれも座ろうとしませんでした。もうね、何事かと。これは新手の嫌がらせかと。そんなにオレの隣は嫌かと。こんなondは嫌だシリーズかと。オレのおごりじゃ飲めないのかと。（そろそろ何）
と、ちょっとどんより気分におちいりつつ、隣の席に目をやると、座席の上になにかが置いてあります。お菓子の空袋みたいです。で、どうやらこれがのっているせいで、みんなその席に座るのを避けていたようです。途中の駅から乗車した人も、私の隣の席が空いているので近づいてくるんですが、座席の上を見て座るのをやめる、というパターンでした。
…いや、なんていうかさ。ごみくらい拾ってそこに座ればいいのに、と何度も思ったんですが。ごみひとつに座席を占拠されて座らないなんて、人間様のプライドが傷つかないんでしょうか。ごみを見つけても見て見ぬふりをする、ごみを拾ったら負けかなと思ってる、そういう人がおおぜいいるということです。電車内は世の中の縮図です。（拡大しすぎ）
　そんな人間の浅ましい一面を目のあたりにして、朝からくさくさしていたんですけれども（大丈夫か）。そこへ、渋いスーツを着たナイスミドルなおじさんが乗車してきました。その人はまっすぐ私の隣の席まで歩いてくると、ごみをひょいっと拾い上げて自分のかばんに入れ、そして今までだれもが避けていたその席に静かに腰を下ろしたではありませんか。

もっもももっモエーー！！（ぇー）

もうね、おじさんかっこよすぎですって。座席の上のごみにもまったく動じることなく、さも当たりまえと言わんばかりに拾う一連の動作。ぐっとくる男のしぐさベストテンです（なにそれ）。むしろこれは運命の出会い？＜なんで　ずっと待ちこがれていた白馬の王子様です。＜おまえバカだろ　ホワイトナイトです！＜企業の敵対的買収を阻止する人？　私もこういう人になりたいと思いました。まる。