「<」はツッコミ記号といいます。いえ世間様ではどうなのか存じませんが私はそう呼んでいます。やどラー(あまやどり読者の意)のみなさんにはなじみ深いと思いますが、ondがよく使っているあれのことです。本日はこれの話を。
そもそもどこが起源なのか。BBSやチャッツで「>」や「<」の記号が使われだしたのが大元でしょうか。「こんにちは>○○さん」みたいなの。さらに掘り下げるとこれはUNIXのシェルから来ているんだと思います。元来の「>」は標準出力をファイルに書き出す…みたいなむずかしい話になってしまいますが。ほかにも「@」や「%」も、ホスト名などの表示に使われる記号がネトコミに転用されました。(「投稿者:○○@自宅」など) それで、一時期議論になったのが、「>」と「<」の使い分けです。これも諸説あると思いますが、私が当時聞いたところでは、前者が人物を指すとき、後者が物事や発言の引用を指すときに、それぞれ用いるということでした。本来のUNIXコマンドの意味に立ち返れば、「>」は発言の内容を特定のデスティネーション(人物など)に送っている、「<」はソースの情報を根拠になんらかの発言を導き出している、というのがイメージに近いでしょうか。しかし結局どれが正しいのかはわかりませんし、そもそもインタネでひとりでに広まっていったものですから正しい使いかたなんてはじめからないのかもしれません。
では、「<」の記号を発言の補足というか、いわゆるセルフツッコミに使うようになったおこりですが。これはもちろん私が立案したわけではありません。私自身、以前見ていたとあるサイトのテキストに感化されてやりはじめたものです。これが実にツボヒッターなところで、暴走したときの私の文章をさらに文字化けさせたような感じ、と言えばいいのでしょうか(わかんねえよ)、ねちねちとした回りくどさはまさに一子相伝ものでした。当時私はこのページに心酔しまくっていまして、そこの人が日記ページを自費で本にしたものを入手したり、投稿コーナーに自分の人生相談を切々と訴えたり(ロリコンの気があるようなんですがこの先だいじょうぶでしょうか?など。…ネタですよ念のため)、当然私が書くテキストにも大きな影響力となりました。いつの間にかそのサイトもなくなり、今は私が師の遺志を受けついで「<」を使っているというわけです。ごめんなさい最後うそです。
そして、なぜこれがツッコミ記号なのか。ここからは完全に私見ですけれど。たとえば「これくらいハデに受けたほうがいいかな?<なんでやねん」のように使うわけですが、この文をコンビ漫才に見立ててください。左の人の発言に対して右の人がツッコミを入れている、という図式ですが、間にある「<」がビシッとつっこんでいる手の形に見えませんか。…見えないって言われたら話がつづかないっていうか一家四人首つるしかなくなるのでどうか見逃してください。とまあ、そんなわけで自分なりの理屈をつけて使っていたりするのですけれど、私の中でこれだけ定着してしまったのは、やはり、ボケたのにだれもつっこんでくれないさびしさを紛らわすためだったのでしょうか。(ほんのり遠い目)
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