イチローらしい当たりってどんな当たりだろう。いらっしゃいまし。とりあえず形容に困ったからって安易にそれらしくもあいまいな表現で逃げるのはマスメディアのプライドとしてどうかと思います。まあどんなヒットかってのはおいときまして(野球のくわしいことはわかんない)、どうもイチロー選手がイチローらしいプレーをすることをファンは期待している、ってのが前提になっているような表現だなあって。イチロー選手がイチローらしかったことについて賞賛しているととれるわけで、ではもしイチロー選手が松井っぽいプレーをしたり新庄っぽいプレーをしたらファンはがっかりしちゃう、ってことなんでしょうか。そんなことはありませんよね、なんでもいいからヒット打ってくれればうれしいですよね。……あ、ごめん、後者はちょっとがっかりするかも。
まあそれはさておき、近ごろそういったことをよく考えるんですけれども。らしさとよさのちがいっていうのかな。ネタ的になぞで使いたかったんですけれどまあ話のなりゆきなんで。たとえば長所をほめられるのと自分らしい部分を指摘されるのとではどちらがうれしいか、ってことです。私はとくに昔からコンプレックスが強くて、自分のいろんなものが欠点にばかり見えて、いやでいやでしょうがなかったんです。だから短所を直すことに真剣になったり、人とちがうと言われればまわりに合わせようとしたり。今思えばただ他人から理解されないことが悔しかっただけで、それで無理してひたすらノーマルを演じようとしてきたのでしょうが。で、そういうことに疲れちゃってもういいやって思ったとき、ふと自分を受け入れられるようになったんですね。自分にはいやなところはたくさんあるけれど今さら改められるわけでもないんだし、だったら変わり種でもいいから自分を大切に生きていこう、という居直りだったりしますが。人よりすぐれていたり勝っているステータスより、だれにも真似できない個性を持ちつづけよう、って思えるようになって。私が自分らしさを見つめるようになったのはそのころからだったと思います。そんなわけできょうもondらしい(としか評価しようのない)日記が書けているわけです。
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