足の裏が小人に見える

2008/06/19

むかしのひび

パン皿ないので新聞紙敷いてます。こんにちは。
にょろが2種類あるらしいんですが。いや、呼び方はいろいろあると思うんですけれども。「にょろ」でも「チルダ」でも「から」でも「なみ」でも「しっぽ」でも「ふにゃ」でも。<ふにゃはねえよ コンピュータやインターネット上で使われる記号「~」のことです。
この記号、文字を管理しているコード体系上では実は2種類ありまして。ひとつは波ダッシュと呼ばれる「〜」(Unicode 301C)、もうひとつは全角チルダと呼ばれる「~」(Unicode FF5E)です。ほら、よく見るとびっみょーにフォントが違うと思いませんか。Windows環境だと波ダッシュはなんか縁がカクカクしていて、うわぁーバラエティーのCGくせぇーな見え方になっていることでしょう。
それもそのはず、Windowsで使用されている文字セットであるシフトJISには、波ダッシュを表すためのコードが割り振られていません。その影響か、Windows標準のフォント(MS ゴシックなど)にも波ダッシュを表示するための文字が含まれておらず、波ダッシュだけ他のフォントから拝借している(?)のでこれだけ外字っぽくなっちゃってるわけです。また、他のOSで作成した文書の中に波ダッシュが含まれていると、その文書をWindows用に変換したときに波ダッシュのコードに対応する文字がないため、文字化けを引き起こす原因になります。

では、どちらを使うべきなのでしょう。波ダッシュはWindowsでは使えない機種依存文字だから使用を避け、全角チルダに統一すべきだ、というのがここまでの話から導かれる結論です。しかし、それぞれの記号の意味を考えると、むしろ逆のことを言わなければなりません。
まず波ダッシュとは、ダッシュ「―」の波線バージョンにあたり、日本語の文書ではさまざまな用途で使われています。「schwarzweiβ 〜霧の向こうに繋がる世界〜」のようにタイトルや言葉を囲ったり、「ひぐらし〜」のように用語の一部を省略したり、「塚本〜天満」「12歳〜15歳」のように○○から○○までの意味になったり、「わふ〜っ」のように長音を代用したり。<ていうかさっきから例がおかしすぎるだろ
いっぽう全角チルダは、チルダ「˜」の全角バージョンです。チルダは欧文のアルファベットの上部に付される記号で、母音の発音の変化などを表すようです。その他にも学術記号として数式などで用いられますが、一般的な日本語の文書ではあまり登板機会がありません。
以上のことを考えると、私たちが文書のなかでよく使うのは実は波ダッシュの方だった、ということになります。私も今までずっと全角チルダの方を間違えて使っていました。が、それはWindowsの文字セットに起因する問題なのでしかたないというか。ゲイツの陰謀です。(ゲイツ言うな) 他にもバックスラッシュの件とか、日本語Windowsってなにかとそういう問題ありますし。
まあ今後も、入力の便利さなどを考えると全角チルダを使っていくことになるんでしょうけど。逆に、最近インタネ上で波ダッシュを使っている書き込みなどをよく見かけるようになりましたが、これはどうやって入力されたのでしょうか。Windows以外の環境で最近増えているもの、といえば携帯電話でしょうか。

ちなみに、波ダッシュはHTMLソースに「〜」と書けば表示されます。Unicodeのコードを直接指定して文字を表示する方法です。
詳しい情報はウィキペディア「波ダッシュ」を参照のこと。(2008/06/19現在)

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