毎日つまらないのは 自分がつまらないと

2008/06/10

むかしのひび

最近「○○って胸キュン?」って言わなくなったよね。こんにちは。
魔法少女リリカルなのはStrikerSというアニメで(何しらばっくれてんだ)、保護して育てることになった女の子ヴィヴィオに、なのはがぬいぐるみを買い与える場面があります。どんなぬいぐるみかと言うと、売店でたまたま目に入ったうさぎ、でした。どうせならもっとちゃんとしたの買ってやれよ、とそのときは思ってしまうんですが、ヴィヴィオはそれが気に入ったらしく、いつも肌身離さず持っていたり抱きしめています。本当のママがいないヴィヴィオにとって、なのはママからの贈り物はよほど大事なものだったんでしょう。そして、機動六課が襲撃され、焼け跡に残されたぬいぐるみを見つけたなのはに、ヴィヴィオがさらわれたという事実が深い悲しみとともに重くのしかかる、というくだりにつながるわけです。

こんな、ぬいぐるみをずっと大事に持っているというエピソード、実は私自身にも身に覚えがありまして。大学のときの話なんですけども、いとこの女の子に奇しくもうさぎのぬいぐるみをあげたことがあるんです。帰省するとき、実家や親戚の家にお土産を買っていくんですが、いつも京都のお菓子とかばっかだと選ぶほうもマンネリがきちゃってですね。たまには一風変わったのを…、と考えたときに思い出したのが、当時まだ小さかったいとこのことです。
うちは親戚一同、どういうわけかほとんど男兄弟ばっかりだったので、やっと生まれた女の子ということで、みんなからかわいがられていました。そこで私も、そのいとこに何か買ってやろう、と思ってぬいぐるみにしました。どこででも売っていそうなちゃちなものだったんですけど、あげたときは喜んでくれました。
それから何年もたって、そんなこと忘れかけていたんですけれども。帰省してそのいとこの家に行ったとき、いとこが私にある物を見せてくれました。それがそのぬいぐるみだったんです。ふさふさだった毛はすっかりしなしなになっていたし、おなかの毛なんかカラスにつつかれでもしたかのようにはげていたし、ずいぶんとくたびれていました。それでも、今でも大事に持っている、と話してくれました。
もうすっかりお年頃?です。ぬいぐるみ遊びなんか卒業して、ニンテンドーDSで対戦したり、好きな男の子の話をするような年齢です。そもそもそんなボロっちいぬいぐるみなんかいつ捨ててくれてもよかったのに、忘れることなくずっと持っていてくれたことに、ほんともう感動したというかうれしかったです。こういうこともあるんだな、と思って。

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