ヒールとあわわ7:3

2004/08/07

むかしのひび

ってか、北京オリンピックこのまま開催していいんでしょうか。こんばんはondでする。今回のサッカーアジアカップをみていて、とくに日本のファンはそう思った人が多いことでしょう。ブーイングとかはべつにいいんですよ。実際あちらにはアンチJAPANの人が相当数いるでしょうから。ですが、ほかの観客に危害を加えたり、ましてや選手にまで危険がおよんでしまうようなことは絶対にあってはなりません。応援マナー以前の問題です。
まあ、スポーツと政治は別だとか言いながら、日本政府が中国政府に問題の沈静化を要請したりしている矛盾もどうなんだろうと思いますが。けっきょく現代のスポーツイベントの問題点はそこなんですよ。政治的な権益というか、国家の威信みたいなものが見え隠れしているというか。オリンピックなんてその最たるものです。まずことしのアテネなんてどうですか。なんでわざわざあんなしょうもないところでやる必要があるのか。工事は遅れまくって、競泳プールには屋根がないわ、むしろ開催に間に合わないスタジアムがあるわ、もう最悪ですよ。そして2008年夏期オリンピック。北京のほかにもパリとかトロントとか大阪とか、競技施設や環境などがすぐれた候補地が名をつらねていました。それなのに開催地にえらばれたのは、施設もそれほど整備されてなく、人権問題などオリンピックのイメージにそぐわない内情をかかえた中国の北京でした。理由はおそらく国際情勢です。中国でオリンピックを開くことによる国際社会のメリットを考えてのこと、ということです。急速な成長の波に乗って、さらなる経済発展やアジア全体の前進、ひいては中国の市場開放や国際交流などを引き出す起爆剤になる、そういった意図がはたらいた結果でした。もちろん公式にそんなこと発表されていませんが、まちがいなくそうです。なんというか、そんな理由で開催地がえらばれていると思うとすっかり興ざめです。
選手が競技に集中して実力を発揮できる最高の環境をあたえて、そこで世界レベルのパフォーマンスを見せてほしい。多くのスポーツファンが望んでいるのはただその一点です。それ以外の要件なんて必要ありません。ですが現実には、金もうけの道具だとか、開催地の村おこしとか、あるいは国家権力の介入とか、そんな競技と関係のない側面ばかりでものごとが動いているように思えてなりません。選手たちはただ一生懸命にやっているだけなのに、そうするとなおさら外野の動きが痛々しく見えます。これからスポーツをとりまく環境はどうなっていくんでしょうか。不安を禁じ得ません。

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