アルブミン酸の出力

2004/08/05

むかしのひび

マリア様がみてるを読んでいると誤植が目につくのは私だけでしょうか。こんにちは、古墳の壁画のはぎ取りに成功したondです。<そういう不謹慎なこと書くなよ!(不謹慎?) ちょっとしたタイプミスや変換ミスならまだしも、人名をまちがえるのはさすがに致命的かなという気がするんですが。白薔薇さまのお父さんって誰とか、黒須ひとみって誰とか、クリスマスネタの登場人物の名前が三田・黒須ってベタすぎやしないかとか(それは言わなくていいだろ)。ほかの文庫本をあまり読まないので、これくらいのまちがいはよそでもあることなのかどうかわかりませんけれども、平均点だったらそれでいいという話でもありませんから。売れっ子になると手を抜きがちになる、というのはマーフィーの法則ならぬオンディーの法則なんですが、そういうことではないといいんですけど。
私は、文章の質というものはそこに求めたいと思ってまして。どんなにいいこと書いていても、またどんなに秀逸なストーリーでも、途中で誤字をひとつ見つけてしまうともうそれが気になってしかたなくなります。文章を書くなり打つなりしていて、少々まちがえてしまうのはしかたないことですから、読み返して入念にチェックすることが大切です。とくに出版物の場合は、きちんと校正されていてほしいなと。あと、えらそうなこと言ってて案外自分がまちがってるondも。
それよりも最近問題なのは読者の意識です。読む人が文章のミスに対して目ざとくなくなってきているというか、むしろ容認してしまっているのではないかという気がしてなりません。そこには同情みたいなものがはたらいていると考えられます。みんな自宅にパソコンがあって、文章を書く機会が増えています。ですので誤植を見つけたときに、これはこういうふうに打ち誤ったものだとか、これはこの漢字を出そうとしてまちがえたものだとか、自分も似たようなミスをしたことがあるとそうした台所事情がわかってしまうわけです。ですが、だからって大目に見ていいということにはなりませんよね。甘さは捨てて、ちゃんと厳しく見ていきましょう。書籍にかぎった話ではなく、私たち一人ひとりが賢い消費者でありたいものです。
でもまあ、マリア様がみてるはそういったミスを差し引いてもありあまる傑作なんですけどね♪(おまえが一番甘いっつーの)

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