育て、ソーシャル・アントレプレナー

2004/01/07

むかしのひび

よい子のみなさんへ。(おうちの人のいないところで読んでください)
お正月といえばお年玉です。子どもであるみなさんにとって、多額の現金を扱う貴重な機会です。そこで、ぜひ知っておいてほしいことがあります。
まずひとつに、お年玉をもらったら、まずそれが偽造紙幣でないかどうかを確認してください。これは近年増えているので注意しなければなりません。とくに、高画質のカラープリンターやスキャナーなどがそろっているおうちでは警戒が必要です。お札が本物かどうかは、すかしを見ればかんたんにわかります。お札を光にすかしたとき、まん中の白いまるに人の顔が見えればだいじょうぶです。もしすかしが入っていなかったら、それはにせものである可能性が高いでしょう。可及的すみやかに警察に届け出てください。みなさんの勇気ひとつで身近な犯罪の芽をつむことができるっていうか、むしろみなさんの勇気が地球を救うのです。
つぎに、お年玉は何に使いますか。先見の明のあるみなさんには、こつこつためるという人も多いかもしれませんね。ですが現在、金融機関への預金はあまり得策とは言いがたい状況です。利息はほとんどつかないし、引き出すときに手数料を取られてしまいますから。しいて狙うなら海外の口座への外貨預金です。また、おうちの人が、自分たちにお年玉をあずけておきなさいと言ってくるところもあるでしょう。絶対に渡すな。戻ってくるときに2割ほど確実に引かれてるから。なぜか家庭内源泉徴収みたいになっちゃってるから。しかも困ったことに、みなさんがお金をあずけていたことをつい忘れてしまうと、いつの間にか全額没収という最悪の事態にもなりかねません。ここはやはり、今のうちから自分の財産を自分で管理する習慣を身につけたいものです。がんばって隠してください。0点のテストや、友だちから借りたエロ本を隠すのとはまったく次元がちがいます。くれぐれも心してかかってください。
それからもうひとつ。お札の肖像画のところを山折り谷折りにして、下のほうから見るとにやけた顔になるーっていう遊びがありますが、あれはやらないでください。いくら子どもだからってすこしは歳を考えてくださいっていうか、お金であそんじゃだめでしょ。たまにその部分に折り目がついたお札を手にしたりすると、なんだかものがなしい気持ちでいっぱいになっちまいます。無理に作った笑顔ほど見ていて痛々しいものですから、どうかそっとしておいてあげてください。

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