メホホ・ブルササンG

2023/12/18

ネタ帳

大阪駅で一旦改札出入りキメた。ごきげんよう。

※これは嘘ニュースです
※スカ注意

人はどれだけ長くおならを出し続けることができるか──。
そんな限界に挑もうとする催しが10月下旬に行われた。

呼びかけたのは自称おなら研究家のまさとし氏(年齢非公表)。
会場は府内某所の球技専用スタジアム。
この日は同会場でサッカーの試合が開催されていたが、あえてバッティングさせたという。

溜めることによる記録向上を狙った、とまさとし氏は話す。
氏も普段、本当にTPOをわきまえずにこきまくっているわけではない。
周囲に人がいるときは我慢している。
その状況から解放されて一気に放出したとき、ガスの量や勢いは通常時とは比べ物にならなかったという。
より長く我慢すればするほど、より長い時間放屁できるのではないかと考えた。

観客席は基本的に四方を人に囲まれている。
応援や歓声がある環境とはいえ、しれっとこいたとしても周りに気づかれる可能性がある。
さらにサッカーという競技の場合、前後半45分の間休憩はない。
席を離れるタイミングがなく、長時間我慢を強いられる状況が自然と生まれる。

徐々に秋が深まり、屋外のイベントは日中でも肌寒さを感じる季節。
最高のコンディションが整った。
そして、(二つの意味で)キックオフの笛が吹かれた。


前半、自身も応援の声を張り上げるまさとし氏。
早くも体が冷えだし、尻に力を込めてどうにかこらえる時間帯が続く。
フィールド上のゲームに負けず劣らず手に汗握る展開。

何とか耐えしのび、前半終了のホイッスル。
と同時にもう一つの戦いが始まった。
スタジアム内のトイレはハーフタイムに人が集中するため長い列が形成される。
ここで最後のひと踏ん張り、括約筋の活躍だ。
実際には数分だが本人には永遠のように感じられたという。

やっと順番が回り、個室に駆け込むや否やズボンを下ろして尻を便器に突っ込む。
待ちに待った瞬間。
腹に力を入れるまでもなく、限界まで圧縮されたガスが噴出した。
1秒、2秒、3秒。まだ止まらない。
5秒ほどで一旦途切れただろうか、しかしまばたきする間もなくすぐに再放出が始まる。
ア○ルビーズのように出ては止まり、出ては止まりを繰り返すおなら。
断続的とはいえこんなに続いたことはかつてなく、人体の神秘にただただ驚く。
腹の中ってこんなにガスが溜まるものなのか、と。

果たして全てを出しきるのに実に1分を要した。
間違いなく自己ベスト、と情けない格好で無駄にガッツポーズを作る。
ちなみになぜ個室を使ったかというと、音を聞かれるのが恥ずかしかったから以外にも理由がある。
別のものも出そうだったからだ。
……ようやく用を済ませてトイレを後にする足取りは軽やかだった。
なお後半キックオフにわずかに間に合わなかったことをつけ加えておく。

まさとし氏の他に参加者はおらず、この日の最長記録は60秒と結論づけられた。
さらなる記録更新については「あれ以上我慢したら体がどうにかなりそう」と前置きしながらも、次のように可能性を匂わせた。
「実は前半もこらえきれずに何発かぶっぱなしてたんですよね。気づかれていないと思いますけど。あれを全部漏らさなかったら結果は変わっていたかもしれない」
自称おなら研究家の飽くなき挑戦は続きそうだ。

この日の記録をギネスブックに申請しようと試みたが、審査員は当日その場に現れなかったという。

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