最近疲れ目。ごきげんよう。
先日、BS世界のドキュメンタリーでカルロス・ゴーン回がありました。
かねてからの自分の考えを補強するような内容でした。
すなわち、ゴーンだけが悪人だと言いきることはできないというものです。
逮捕劇のきっかけは、ルノーとの経営統合に反対する日産自動車の内部通告でした。
社長のやり方が気に入らないからと警察に売った、いわばクーデターです。
政治の世界のクーデターだって旧政権が悪いのか新政権が悪いのかなんて決められるものではありません。
ただ今回、黒幕的な動きをしたのは明らかに日産だと自分の目には映りました。
不振に陥った日産自動車を立て直すための方策がルノーとのアライアンス、そしてゴーンの社長就任だったはずです。
結果も出ていたのに手のひらを返され、さらには経営手腕にまで非難が及ぶというそしりを受けました。
目障りなよそ者は追い出せという発想がもういじめや村八分につながるものであり、古き悪しき日本の伝統そのものです。
これで旧体制に戻ってまた業績悪化したら史上最高のプギャーですよ。
というわけで自分の中ではどちらかと言えばゴーンカワイソスだったんですけども。
もちろん脱走という明白な罪も犯していますが、あれだって極言すれば逃げられるほうが悪いのです。
逃亡を許してからいくら批判したり国際手配しても時すでにお寿司。
日本の検察が世界に失態をさらしただけでした。
ちょいちょい他の容疑者にも逃げられてますしね! 日本一周出会い旅!
本人のインタビューでも、深入りしすぎたという反省の弁が聞かれました。
日産や日本への恨み言はなく、むしろ親日家だったことが明かされました。
他にも、大学で学ぶために懸命に勉強したこと、工場の現場に関わる仕事が好きなことなどが語られ、ビジネスマンとして好感度が上がったくらいです。
フランスのテレビ局が制作した番組ですからゴーン寄りの部分もあるかもしれません。
それでも、逮捕時の日本国内の世論に対して覚えた嫌悪感は気のせいではなかったと確信を深めることができました。
0 件のコメント: