幼なじみが絶対に負けられない戦いがそこにはある

2021/11/18

ツンデレ


河川敷の水門跡。ごきげんよう。

サッカー男子日本代表がピンチです。
ワールドカップ最終予選突破が黄信号で、1998年大会から連続していた本大会出場が途切れるかもしれません。

しかし世間がそれほど盛り上がっているように見えません。
ころなかで一旦観客が離れたなどの事情もあるでしょう。
しかし、最大の要因について自分の中で絶対これだと確信を持っているものがあります。

アジア最終予選は6チームずつホームアンドアウェーの総当たり戦で行われますが、日本のアウェーゲームがテレビ中継されないのです。
これまでの大会では考えられなかった事態です。
サッカーの代表戦はいわばドル箱で、時差でどんな時間になろうとも中継するのが常でした。
これでは関心が冷めるのも当然というか。

なぜテレビでやらないのか。
DAZN独占配信だからです。


今や日本サッカー界とDAZNグループはずぶずぶの関係です。

経緯としては、Jリーグが収入不足を補うため2015年シーズンからJ1の2ステージ制導入とチャンピオンシップ開催を決めたことに始まります。
これは不公平感などからファンの間で不満が大きいものでした。
翌2016年には、年間順位1位のチームが有利になるようにレギュレーションを変更して継続されましたが、それでももやもやは残ったまま。
プロ野球のクライマックスシリーズも微調整を繰り返してきましたし、長い時間をかけて理解を得ていくものなのかもしれませんが。
さて3年目も続行されるのか、というところに注目が集まっていました。

そんな殺伐としたスレにDAZNが!<スレじゃねえよ

2017年シーズンからの全カテゴリーのリーグ戦全試合生配信が電撃発表されたのです。
多額の放映権収入が約束されたリーグはあっさりチャンピオンシップを終了し、ファンにも納得のレギュレーションに戻りました。
なんというホワイトナイト。

今や安定収入でうはうはのJリーグ。
今回はJFAもそれに続いた形となります。
DAZNはこれまで何度か配信トラブルを起こしていてサービスレベルが心配ですけども。
しかし、対抗馬とされたスカパーが今年ど派手にやらかしてくれましたから。
品質の点でも白羽の矢が立ったのでしょう。

基本的に誰でも視聴できるテレビ中継よりも、有料契約が必要なネット配信を選んだという決断。
正直、金のためにそこまでするかという感想しかありません。
みんなに応援される代表チームじゃなくていい、そっぽを向かれてもいいと言っているのと同義ですから。

誤算があったとすれば、日本の最終予選突破は堅いと踏んでいたのではないでしょうか。
どうせ勝てるからアウェーゲームくらい見せなくても大丈夫だろうと。
ところがふたを開けたらこれ以上落とせない、1試合も目が離せない事態にまで陥っていた。
やるなら2次予選などのもっとザコ戦(失礼)でやればよかったのに。

これまで中継を担ってきたテレビ業界への背信行為でもあります。
配信だけに。<やかましいわ
民放のうるさい解説者や無関係なゲストはけして好きではありませんが、それでも。
映画館を裏切って独自にネット配信を行い、上映ボイコットにまで発展したディズニーの姿に重なるものがあります。

さらにもう一つ、最近起きているもう一つの現象とも重なっています。
アニメ作品のネット限定配信です。
先日金曜ロードショーで放送された話題作のサブスクが何とかフリックスのみだと知って落胆した人も多かったのではないでしょうか。
あんなの実質宣伝ですよ。(略して実セ)(いらんこと言わんでいい)
テレビ局がネット配信サービスの宣伝をさせられる、そんな時代になったということです。

ワールドカップ最終予選でも同じことが起きています。
JFAやJリーグ、そして各JクラブまでもがしきりにDAZNへの加入を呼びかけています。
なんかいいように使われてませんか、と。
スポーツもアニメも、日本のコンテンツが海外の配信会社に独占されている、人質に取られているに等しい状況であることを認識しなければなりません。

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