今日は珍しく暑かった。(どういうことなの) ごきげんよう。
「PDFを開くにはAdobe Acrobat Reader(無料)が必要です」
もいい加減時代遅れというか。(でたよ)
まずスマートフォンからのアクセスを考慮していません。
Androidだったら別の閲覧アプリが存在します。
iOSはよく知りませんが、少なくともAcrobat Reader一択なんてことはないでしょう。
そちらを案内すべきです。
むしろ最初から何かしら入っていることが多いですから、何かが必要という説明自体適切かどうか疑問です。
PC向けサイトであっても、Acrobat Readerは以下のような問題があります。
- インストーラーに抱き合わせソフトを仕込んでいる
- デフォルトでは印刷結果が縮小される
- 有償版への移行を誘導している
自分で設定変更なりして回避できる人ならともかく、初心者に勧めてよいものではないと思うのですが。
それなのにインストール手順や注意喚起の説明もなく、ただAdobeへのリンクを張っているだけの不親切なサイトがいまだに数多く残っています。
考えられる原因の一つは、管理者の知識が更新されていないことです。
PDFといえばAcrobat Reader、という20年前のばかの一つ覚えでいまだに仕事をしている。
あるいは管理者が変わっても、古い石碑のように残されたこの説明書きを消せないでいる。
もう一つの理由は、管理者の責任逃れの意識ではないでしょうか。
閲覧ソフトを案内してしまえばそこから先はソフトの問題、俺は悪くない、という考え方です。
そもそもなぜ文書をPDFファイルの形式で公開するのか、という議論もないまま思考停止に陥った結果です。
ウェブ上の情報は外部ソフトなしで閲覧できるのが最もよいことは言うまでもありません。
最近のブラウザーはPDFビューワーの機能があり、そのままオンラインで読めるものもあります。
それらを検討せずAcrobat Readerインストールという手間を負わせるのは、閲覧者の利便性を考慮していないと断罪せざるを得ません。
こういうサイトに出くわすと、真のユーザーフレンドリーとは何かを考えさせられます。
他の事例としては、教育委員会が学校に大量のEメールを送りつけ業務を圧迫していたというニュースがありました。
神戸市教委から学校へのメール 半年で約3700件 市が改善求める | 注目の発言集 | NHK政治マガジン
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/45968.htmlこちらもIT活用しているから効率的などと思考停止したがゆえの悲劇です。
最近DXという言葉も一人歩きしていますが、ITはあくまでツールで、真に叶えるべき目標を見誤ってはいけません。
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