差分商法 ←数学用語みたい

2012/04/04

何様

「何となく」と前置きしておいて何も意図がなかったためしがない。
ごきげんよう。

ゲームが発売延期すると結局何が問題なのかちょっと考えてたん
ですけれども。(ていうか唐突すぎんだろ)
ゲーム会社の経営に与える影響という観点でいくつか挙げます。

(1) 開発コストの増大による利益圧迫
予定していた発売日に発売されなかったということは、原因はまず
開発が納期に間に合わなかったということでしょう。
単純な計画の遅れから、デバッグ段階など直前になって深刻な
不具合が見つかったといった事態もあります。
開発期間が長くなるとその分人件費がかさみますが、追加費用を
ユーザー側に求めることはまずありません。そりゃそうだ。
さらに期間が大幅に伸びて損益分岐点を越えた場合、利益は消え
損失がふくらむ一方となります。いわゆるデスマーチです。



(2) 機会損失
予定通りに発売されないことによって売り上げを落とすリスクです。
ゲームを買う側に立って考えれば容易に想像つくんですけれども、
いついつ発売だと思ってお金を貯めて待ってたゲームが延期したら、
そのお金を後の発売日まで待てず他のことに使うかもしれません。
他にも最初は欲しくてしょうがなかったんだけど待たされすぎて熱が
冷めたとか、年末商戦のようなタイミングを逃した、遅れて発売した
頃には流行が過ぎ去っていたなんて場合もあるでしょう。
商売は生ものだというわけです。

(3) 会社の成長の遅れ
発売延期した末に無事発売し、売り上げは大きく落ち込むことはなく、
利益の減少幅も最小限に食い止められたとしましょう。
その場合は何も問題なし、なのでしょうか。そうではありません。
前作の開発が長引いた分だけ次回作への着手も遅くなり、すなわち
その後の計画にも遅れが生じたり見直しが迫られることになります。
同じコストでゲームを作ってもリリースまでのサイクルが長くなれば
資金回収が遅れ、経営体力の維持が課題となります。
また、発売延期を繰り返すと企業イメージの低下も避けられません。
新作を出すのが遅いから、というだけでファンにそっぽを向かれます。
反対に、短いスパンで新作を次々にリリースしてファンを飽きさせない
会社は急速に成長していくでしょう。

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