うちの近くの線路沿いに、昔ながらの小さなコロッケ屋さんがあります。
民家の壁から四畳半くらいの部屋がぽこっと一室だけ飛び出ていて、その中に調理のためのキッチンがあるだけという、およそお店とは思えないほどの小ささです。むしろ、そのキッチンですら収まりきってなくて、大きな冷蔵庫なんかはお店の外にほっぽりだされて並んでいるような状態です。
そのお店には一つだけ窓がついていまして、そこを開けて、中でスタンバっているおじさんに注文します。作り置きはしていないようで、注文を受けてから揚げるので、いつも新婚ホヤホヤのがもらえます(新婚?)。そんかわり待たされますが、それもまた隠し味だったり。<寒いよ!
でですね、これがまたおいしいんすわ。小判型ではなくて丸い形のコロッケで、衣はカリッとして中身はフワフワとしてトローンですよ。指でつまもうものならグシャッてつぶれるくらいやわらかいの。これぞとろけるうまさ。たまに思い出して食べたくなる一品です。
べ、べつにそれ買ってきてひとりの夜を過ごしたとかじゃないんだからね!
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Nitter
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