○今日のBGM「魂響」(片霧烈火)
つかぬことをお伺いしますが、「茶葉」ってことばは使いますか。私はおそらく使ったことありません。以上。<おわんなよ 以前、重箱読み・湯桶読みのネタを書いたときに、調べものをしていて気づいたことなんですけれども。「ちゃば」と読むんだとすれば重箱読みなんですが、そもそもこんな熟語あったっけ、と思って。私が持っている国語辞典には「ちゃば」も「ちゃよう」ものっていませんでした。だって、お茶(飲料)をいれるときにはお茶(植物)の葉っぱの部分を使うってのは当たり前田このみ(S-nery<S-neryなんて誰も知らねえよ)ですから、わざわざ茶葉なんて言って葉っぱであることを限定する必要はありませんよね。せいぜい「お茶っ葉」くらいでしょうか。でもこれは「お茶の葉」の音便だし。さらにちぢまった呼び名ってことなんでしょうか。…んなこたーないですよね。それはいくらなんでもひっくるめすぎです。「葉」と「鍵」は方向性がだいぶちがうのに「葉鍵系」なんてひっくるめて呼ぶのはまちがっています。<超何の話だ!!
ですから、おそらく最近になって使われはじめたことばだと思うんです。この熟語をよく見かけるのは…、そう、お茶の商品の広告です。ここ数年、飲料メーカーがこぞって緑茶飲料を商品化していて、そこでこんな種類のお茶を使っているとかこんな上質の葉っぱを使っているっていう宣伝のときに茶葉ということばを用いています。なかば造語ってことでしょうね。ではその起源はというと、とあるウーロン茶商品のラベルにかつてこんな表記があったことが思い出されます。
福建茶葉進出口公司有自信推奨此品
…おそらくこいつが犯人です(こいつ言うな)。で、福建省に本当にこういう名前の組織があるのかとか、中国語に「茶葉」ということばが存在するのかとかは知りませんけれども、この表記がそのまま日本語に流用されてしまった可能性があると考えられます。や、だからってこれを広めた某メーカーに文句言うつもりはありませんけれど。…言えませんけれど。<何 年配の人たちにとって、お茶は自分ちで急須でいれて飲むものであって、缶やペットボトルに入ったものを買うことがそもそも信じられないんだそうです。これも時代の流れなんでしょうね。お茶商品の進出も、茶葉ということばの進出も。
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