南海トラフ

2004/02/23

むかしのひび

…さて。最近、おもに職業名などで、性差を意識させる名称をもちいないようにしようという空気が広まってきているように感じます。たとえば女流作家とか女流棋士とか言うと、女の人が作家になったり棋士になったりするのはどこか特別というか、本筋ではないみたいに言われている、と感じることが人によってはあるようでして。それは職業における男女差別にあたるのではないか、ということらしいんですけれども。ほかにも女医とかスチュワーデスとか看護婦とか保母さんとかお天気お姉さんとかー。(そっち系の単語ばっかりピックアップしてるよこの人) この傾向には私は賛成でして、社会の場での男女差の古いイメージを、まずことばから刷新していくってのはいいことだと思います。まあ、私たちの日常会話レベルではそんな急にあらためることもないでしょうが、マスコミや出版物などは率先してやってほしいですね。テレビ番組をみていても、そのへんじわじわと浸透してきているなって感じる今日このごろなんですが、一点だけいっこうにあらためられずにいるものがあります。それは「女優」です。男性の場合は俳優なのに女性は女優。これが個人的にはどうしても不思議でなりません。両者が対になっている単語だったらいいんですけど、念のため辞書を調べましたが「俳優」という語にはそれが男であるというニュアンスはふくまれていません。残念賞。ていうか何が問題かって、「男優」と聞くとまっさきにAV男優を連想してしまう私たちの頭がどうかしてるんでしょうね。
もうひとつ、さらに輪をかけて疑問な呼称があります。ニュースでプロ野球選手を紹介するとき「○○選手」って呼ぶじゃないですか、あれがどうしてピッチャーの人だけ「○○投手」になるのか。…たしかにピッチャーはべらぼうに大変だし責任重大なポジションだけど、それにしたってさあ。

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