4月から価格表示が内税方式になるんですってよ。
…えっと、意味がわかりませんでしたか。もういっぺん言いましょうか。しがつからー、かかくひょうじがー、うちぜいほうしきにー、なるんですよー?<おまえ人を小バカにしてるだろ いままで、商品の値段っていうのは税別いくらっていう表示になっていましたが、それがこんどは税込でいくらっていうふうに変わります。これは一大事じゃございませんこと奥さん。だって、だってさ、もれなく100円ショップは105円ショップに! かっこわる! 「100円ショップ」の看板を守るためには、価格を税込で100円になるようにしなくちゃいけないわけで、すなわち値下げが必要になってきます。
いえ、べつにそんなのはたいした問題じゃないんですよ。ダイソーとかにはわるいけどさ。もっと大変なのは本屋さん。そう、書籍です。本もこれまで外税表示でして、「本体**円+税」みたいな書きかたになってたと思うんですが、それが変更されるわけです。しかもその値段の部分だけじゃなしに、ISBNコードにもJANコード(バーコード)にも定価が印字してありまして、そこも書き換える必要が出てくるやもしれません。それだけでどえらい費用がかかるんだろうなってのは素人勘定でもあきらかなわけで。しかもですよ、書籍は実は消費税導入時にいちど税額をふくめた総額表示にしてるんですよね。でもそれだと税率変更時にまためんどうが起こるってことで、現行(2004年2月現在)の税別表示に戻したっていう経緯があります。一覧にまとめるとこんなかんじです。これ試験に出ます。
1989年4月 消費税導入3% → 内税
1997年4月 税率5%に変更 → 外税
2004年4月 内税表示義務化 → 内税?
もうね、アホかと。なんばぬかしよっとーと。(またか) どっちかひとつにしなさいと。これではお店側も買う側も当惑きわまりないですよ。とくに本屋さんの中の人の苦労を考えると、今回の法改正はどうか書籍には適用しないようにって要望を出したいところなんですが。
ってか、そもそもなぜこうした騒動にいたったか。なぜ内税表示に変更させるのかって話です。それは、消費者が支払う額をわかりやすくするためのようです。9800円って値札が貼ってある商品を購入しようとすると、レジで実際に出す金額は1万円をオーバーしてしまいます。これっておかしいんじゃないの、という意見によるものってことでしょうね。でもこれ、正直どう思いますか。私はわざわざ税込価格にしてくれなくたっていいと感じてるんですが。だって消費税額なんて暗算で出せますし。<自慢か? そして、これはインタネで記事を調べていて知ったことなんですが、実はもうひとつ裏の理由があるんです。というのも、きたるべき消費税率引き上げにそなえて、内税表示にしておくことで“痛税感”を軽減するという政府のもくろみがあるんだとか。…えっと、もういっぺん言いましょうか。つまり、消費税を上げたときに、税金負担が増えたという実感を薄めるための目くらましなんです。商品価格のうち税金負担分がいくらかってのを隠してしまって、そのうえでこっそり税率を上げようっていう。……なんていうか、さ。ondさんもびっくりのみみっちさだよね。(自分で言うし) 私たち消費者は政府のこんなせこいやりかたに惑わされてはいけません。表示価格のうち本体価格と消費税額がそれぞれいくらなのか、つねに見極めることが重要です。いっそ買いものするときに電卓を持ち歩くくらいの気持ちで。いえ笑いごとでなくまぢで。店内でケターイメールやってるよと思いきや、実は電卓機能使ってたとか。そんなの増えてくるかもしれませんね。
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