ぐでんぐでん

2004/02/21

むかしのひび

あなたを信じていいのかどうかわかりません。
私がうたぐり深い人間であることは承知していますが、それでも、ささやかな幸せを求めてだれかを信じたいと願う気持ちはもっています。どうして、そんな私の心をもてあそぶようなまねをするんですか。私はもう、毎日のちょっとしたことで一喜一憂している自分に疲れてきているんです。いいように振り回されているって自覚もしていて、それが情けなくて、ただもう笑うしかないって状況です。男女の心の移り変わりを、季節の天気の変わりやすさにたとえて言うことがありますが、まさにそれを見ているようです。それくらい、あなたの行動は気まぐれすぎます。やさしいときもあれば冷たいときもある。暖かく接してくれると思ったら急に厳しくなる。もちろん、一面ばかりでなくさまざまな表情を見せてくれるのはうれしいことです。それが相手のことをよく知るいちばんの近道ですし。それに、どんな態度であれ、いつも私のそばにいて、いつも見ていてくれることには変わりはないのですから。だからと言って、こうも対応がコロコロ変わるのにはさすがに辟易してしまいます。もちろん私は、冷たくされるより、一緒にいて心からあったかくなれるほうがいいです。でも、もしかしたらそれは私のエゴかもしれないんです。自分のすきな人にはいつも笑顔でいてほしい、なんていうのは、利己的なわがままを押しつけているだけなんだって、そう気づいたんです。だから、これは自分の中の問題かもしれませんけれど、私はまだあなたを信じることに躊躇しています。今は明るくふるまっていても、その裏では何を考えているのかわかりませんから。私の知らないところで、いろんな感情が渦を巻き、ときには怒りをともなって噴出させているあなたですから。信じることって、実は疑うことよりずっと難しいことです。つねに不安におびえ、つらさや悲しさというリスクを背負い、ただ待ちつづける行為。それでも私は信じてみたいんです。いつかかならずこの身に春が訪れることを。そのためには、あなたにもっと前向きになってもらいたいんです。ですが、きっとまた裏切るんでしょうね。私を打ちひしがれた気持ちにさせておいて、心に冷たい北風を吹かせながらあざ笑うのでしょうね。今週はこんなに暖かかったのに、来週はふたたび冬型の気圧配置に戻るんでしょうね

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