Leaf Wedding

2003/09/15

むかしのひび

私はシュウエイシャの近くに住んでいます。…修栄舎という小さな印刷所ですけれど。いまや集英社と聞くとジャンプとかよりもりぼんやコバルトを先に思い浮かべる(そしてお世話になっている)ondです。
さて。携帯電話のダイレクトメールが迷惑で困っているというぐちは毎日のように耳にするんですが、それに対してなんらかの対策をしているという人と出会ったことはありません。たとえば週に1回はアドレスを変更するとか、メールボックスの振り分け機能をきちんと設定しておくとか、いっそメール機能をいっさい使わないことにするとかむしろ持たないとか。私はダイレクトメール程度のリスクはしょってしかるべきだと思っていまして。電子メールで広告を出せば費用はほとんどかかりませんし、瞬時に無数の宛先に送れますし、送信元アドレスやサーバなんて簡単に偽装できるため身元を隠すにはもってこいですし、そのうえこれだけの端末普及率の高さ。だれだってこんなおいしい媒体を利用しない手は思いつかないでしょう。そっち業者にとってまさに常套手段。メールを利用するということは、そんな罠だらけの世界にみすみす飛びこんでいく行為です。それをわかっていて使っているんですよね、と私は言いたい。
ちなみに、悪質なダイレクトメールのことを俗に迷惑メールと言いますが、迷惑かどうかは受け取る人それぞれがどう感じるかによるのではないかと。私は受信したものはとりあえず目を通すようにしています。いえ、広告にはまったく関心はありませんが、どういう文句でことばたくみに人をその気にさせるか、という技法を学べるかもしれないと思って。なんか…つまんない内容ですね。パソコンで昔はやった、ねずみ講や不幸の手紙といったさまざまな手のこんだダイレクトメールのほうが全然おもしろいです。こんなメールで知性ははかれないですよ! まったくどこに引きつけるポイントがあるのやら、これでは広告の風上にもおけません。それでも、あんなのでも引っかかる人がいるわけだから、悪徳稼業はやめられないってやつですね。…インターネットのすそ野が広がることによる危険性をにおわせる傾向でもあるわけですけれど。

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