メモリーズ/スピッツ

2021/10/04

何様

10月に入っても暑いなんて毎年のことだからもう驚かない。ごきげんよう。

なぜ日本ではキャッシュレス決済の利用が進まないのか。
2020年以降自分が積極的にシフトしたせいか、まだ利用していない人を多く見かけてもどかしい気持ちになります。
禁煙に成功した人が喫煙者を見るような感覚かもしれません。

何とかペイに対する不信感ならば理解できます。
7とかドコモロ座とか大きなニュースが相次ぎましたから。
ではバーコード決済は怖くても、プリペイド型はどうでしょうか。
条件なく誰でも利用できるし、現金からチャージすれば口座の不正利用みたいな心配もなく、少なくとも普通の交通系ICは個人情報ともひもづきません。
そして何より、レジで小銭の受け渡しをしなくて済む快感。
一度味わったら元に戻れませんし、非接触や待ち時間短縮など感染症対策としても注目されています。

…されているはずなんですが、利用が一気に拡大する状況とはなっていません。
誰にとってもメリットがあるのに、いったい誰が利用促進を妨げているのか、とすら考えてしまいます。
かつての自分のように行動履歴の収集を嫌っているとしたらナカーマですが、本当にそんな人ばかりなのでしょうか。

考えられる一番の理由はとにかく変えたくない。
レジ袋有料化にあれだけ「やらない言い訳」の声が上がったことはいまだに忘れられません。
これまで現金で払ってきた生活スタイルを変えることは、人によってはよほど大きなストレスなのでしょう。
一度変えたらあとはずっと楽になるのに、そのコストが計算できない。
効率化を考えないどころか、他には家事などでも時間や手間をかけることに意味があるなどという古い考え方が染みついている。

他には、もう一つの当事者である店舗側の対応が進まないことが考えられます。


小売店や飲食店がキャッシュレス決済を呼びかけたりインセンティブを与えたりしている事例をまず見かけません。
ポイント還元キャンペーンなどを大々的に打ち出しているサービス事業者とはあまりにも対称的です。
ということは、買う側だけでなく売る側もキャッシュレスに乗り気でない、と。

ガソリンスタンドの「現金歓迎」に代表されるように、昔から商売人には現金で欲しがる風潮がありました。
それが現在でも一部に受け継がれていると感じます。
クレジットカードは何円以上でないと使用不可、などと張っている店舗を見かけたことがあります。
もちろん規約違反です。

入金まで時間がかかるとか手数料払わないといけないとか、気持ちはわかります。
ですがそれは従業員のレジ打ちの負荷や釣り銭間違いのリスクも考えた上での判断ですか、と。
店舗が現金獲得にこだわる一方で、キャッシュレスにこだわって店を選ぶ客がいることも事実です。

自分の例で恐縮ですが(おまえの日記だよ?)、年齢とともにラーメンをあまり食べなくなりまして。
きっかけの一つに、ラーメン店は個人経営が多くキャッシュレス導入が進んでいないからというのもあると思っています。
券売機のところはありますが小銭ジャラジャラな点で煩わしさは変わりません。

売り手にどうメリットを呼びかけて導入を促すかが今後の課題なのかなと。

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