おどるゆびさき

2003/02/02

むかしのひび

日が差したり雪が舞ったりの移り気ないちにちでした。目の前でころころ天候がかわっていく楽しさもさることながら、天気雨ならぬ天気雪というめずらしい場面にも出会えました。
それはそうと二千円札ですよ。<どれはどうと? もう流通がはじまって数年たつはずですが、ちっとも私たちの生活に浸透しているふうには感じられません。というかきちんと出回っているかどうかも疑わしいったらありゃしません。ときどき出くわすことはあっても、自動販売機ではまだまだ使えないものも多いようですし(新五百円硬貨はたいてい速攻で対応してくれたのに)、受け取るときも出すときもなんだかむずかしい顔をされてしまいます。多くのお店の対応はこんな感じです。
《おつりとして受け取るとき》
おつりを払おうとするが千円札の枚数がたりない→レジの中を見つめて2秒ほど停止→とても気まずそうに「おつりに二千円札が入ってもよろしいでしょうか」と聞いてくる …これはかならずと言っていいほどたずねられます。さっさと手放してしまいたいという店員さんの切実な思いがひしひしと伝わってくるような気がしてどうにも断れません。
《支払うとき》
二千円札を受け取る→見慣れないものを目にして一瞬固まる→それがなんであるかの識別に3秒ほどかかる→ようやく気づいて「に、二千円からお預かりします」としどろもどろ …なんか折り込み広告のすみっこの割引券を切り取って持っていったときや、あるいは書店で図書券を使ったときと同じくらいに気まずい空気が流れます。正当な手段で買い物をしているはずなのに。
ということでどこへ行ってもお払い箱の感がある二千円札。有名人の肖像画がえがかれているわけでもなく、使い勝手がいいわけでもない中途半端な存在。あまりにもふびんでならないというか、私にはなんだか他人ごとに思えません。まあはみだしもの同士なかよくやっていこうぜみたいな。<え

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