オリンリンがピックピックですよ

2020/03/16

何様


大人のムギムギうめぇ。ごきげんよう。

緊急特番ー。
自分のフォロワーの中にもいるので正直言いづらいことではあるのですが、でもそういう話を垂れ流す場として自サイトを持っている側面はあるので、ということで。

何かというと、同人作家やそのファンを中心に、
「コミケが中止になってオリンピックが開催されたら一番腹立つ」
という声が上がっていることについてです。

無関係なその2つのイベントがなぜかれらの頭の中で結びついているのか、ぼくにはわかりません。
だからまず落ち着いて、頭を冷やして、という感想しかありません。



コミケ参加者がオリンピックを目の敵にする理由


…いや想像はつくんです。
日程や会場の変更を余儀なくされたことを根に持っているんでしょう。
ですがそれはただの逆恨みです。

  • 東京ビッグサイトは民営化しており、貸し出しは運営会社の判断
  • 本を正せばビッグサイト以外に大規模な催事場がないのが原因
  • イベント開催地を変更できないのは東京一極集中という事情もある

以上のことから、2020年大会がコミケを追い出したという印象を抱くのは誤りです。

また、東館もしくは全館が使えなくなるという計画は2016年頃には発表されていました。
手を打つ時間がなかったとは言い訳できません。
ビッグサイト開催を予定していた全ての商談、展示会が影響を受けている中で、コミケだけ被害者面というのは社会の理解を得づらいと思います。

それを口にしたら……戦争だろうがっ……!(byカイジ)


もう一つ感じるのは、社会情勢が不安になると不満や怒りが噴出するよね、という。

自然災害や大きな事件のたびに、行政や関係機関の対応を批判する声が徐々に高まるのがもはや恒例となっていますが。
加害者ではない人間を攻撃しても何にもならないし、むしろ最前線で対応にあたっている現場の人を苦しめる最低な行為です。
誰のせいでもない、誰も恨む対象がいない場合でも、誰かを恨まずにはいられないのが人間心理なのでしょう。

今回はとくに、ウイルスという定義上は生物ですらない未知の存在です。
怒りのやり場がないからこそフラストレーションがたまるのもわからないでもありません。
ですが、心の中で思うことと口にすることは別です。

不満や怒りを表明したら、それを見聞きした人がどう感じるかは最低限意識しなければならないことです。
発言してはいけないという意味ではなく、自己責任ですよ、と。

正義感という危うさ


それからもう一点。
2020年東京大会に非難や不満の声が数多くあることは知っています。
ですが、自分が嫌いなものは中止してほしい、なくなってしまえという考えを持つことは正しいでしょうか。

それこそ萌えキャラ批判やゲーム規制を主張する人たちと同じことを言っていませんか、と。

自分が二次元が嫌いだから、子供に悪影響だのなんだのと理由をつけて禁止に持っていこうとしているわけです。
客観的に見れば正当性はありません。何言ってんだこいつ状態です。
しかし、本人の中では明確な論理が出来上がっていて、正しいと思って主張しています。
正義のために行動しなければならないと思ったとき、人は暴走します。

コミケ参加者の中には、普段から世間のオタク批判に過敏になっている、うっぷんがたまっている人もいるでしょう。
だからと言って、夏コミを奪われた恨みだからとオリンピックに因縁をつけるのは論理が飛躍しています。
ましてや中止にしろなどと復讐めいたことを口にするのは逆効果と言わざるを得ません。
言われても言い返さない、という大人の態度を見せることこそ自分たちのイメージアップにつながるはずです。

表現の自由とは、自分の好きなものを認めてほしいというだけではなく、自分の嫌いなものも受け入れるということですから。
表現を司る者、表現を愛する者として忘れてはならないことです。

おわりに:自戒を込めて


えらそうなこと書きましたが、2020年大会の批判をする人の存在を受け入れられない点では自分も同罪です。

当然自衛して回避すべきだと思っていまして。
そのような発言は見ないようにする、距離を空ける、など。
SNSは娯楽のためにやっていますから、わざわざ見たくないものを見てストレスをためることはありません。

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