そうそう、自分は何の前触れもなく思い出し萌えをする人間です。…ごきげんよう。
他人に財布の中身をのぞかれることが嫌いでして。
いえここで財布って言ってるのは比喩というか、たとえば収入とか貯蓄っていう意味であって、
本物の財布のほうを人様に見られてもべつに困りません。
…あ、やっぱりごめん、あんなショップのレシートやこんなメイドカフェのポイントカードや
そんなイベントの振込用紙や全プレの定額小為替なんか見られたら困ります。(なんなんだ)
というのもですね…。
だいぶ前に、オタな版画展を見に行ったときの話なんですけども。
好きな作家さんの版画展があるというので、日本橋の某○ール○ュネ○に行きました。
ちなみにその作家さんは○んた○ーさんなんですけれども。<そっちは伏せなくていいだろ
さっさと流し見して帰ればよかったものの、絵がすばらしくてつい見とれてしまいまして。
やっぱ色合いがね、もう全然違くて。なんかキラキラしてるし、太ももの肉感がたまらんし。
…とまごついてたら、案の定スタッフに声かけられて、半ば強引に着席させられるはめに。
事前にいろいろ噂は聞いてたし、最初に「買いません」ときっぱり断ってから座りましたが。
それでもお構いなしに絵を持ってきては見せてきます。横からライトばんばん当てたりして。
…それがね、またこの世のものとは思えない美しさでして。
メイドさんや某イ○ーツ○ールのヒロインが天使に見えた瞬間でした…。(頭大丈夫か)
なんか見る角度で色変わるし、やっぱりキラキラ光ってるし、太ももの肉感(それはもういいよ!
そんでもう、気が散るくらいしきりに話しかけては版画の魅力をむだに熱く語るスタッフと、
絵は好きだけど購入の意思はないとくり返し伝える自分との押し問答ですよ。
そんなこんなで時間はもう閉店間近。<じゃあもう帰れよ!ただの迷惑な客じゃねえか!
そしたらスタッフゥーのほうが変な気を起こしたのか、押してだめなら引いてみろとばかりに、
「おいくつですか? 社会人の方ですよね? 月々の手取りはおいくらぐらいですか?」
とかいきなり聞いてくるんです。
なんでそんなこと教えなあかんの…、と思って回答は渋りつつ聞いてると、月収はいくらだから
月々いくらまでは趣味に使えますよね、じゃあ何回払いにして月々いくらって形なら無理なく
支払えますよね、じゃあローン組みましょうかってシナリオに持っていきたかったみたいです。
それ聞いてもう、だめだこれ!(勝間さん)と思って。
ああ時代はもう21世紀なのにこの人の頭の中はまだバブル最盛期なんだ、と思って。<何
そもそも、給料を何に使うかなんてどうして人に勝手に決められないといけないんでしょう。
自分のセールストークが下手で、商品の魅力を十分に伝えられないから買ってもらえないのに、
それを棚にあげて客の財布をのぞきこむような売り方しかできないって商売人としてどうなのと。
そんな人たちに好きな作家さんの作品を扱ってほしくない、と思うとようやく愛想が尽きて、
それで退店しました。♪とーおきーやーまにーひーはおーちてー、が流れていました。
きれいな絵を見て幸せいっぱいだったはずなのにやけに後味悪かったのを今でも覚えています。
最近の萌えビジネスなんかを見ても、やはりオタクは足元見られてる気がしてなりません。
自分の落とした金がどこへ行くのか、ということを考えながら消費者している今日この頃です。
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