困惑させたい。…ごきげんよう。
ドラゴンクエストのBLって今まで少なかったのが11で急激に
増えたというのは本当なんでしょうか。
(ていうか何書いてんだコラーッ!)
たしかに11をプレイしていて、女子が腐ってもおかしくない
内容だとは感じました。
メンバー間の会話やエピソードが数多く盛り込まれ、とくに
男同士の熱い展開や人間関係をこれだけ力入れて描いたのは
過去のシリーズでは例がなかったのではないでしょうか。
そこへ畳みかけるようにルドマン屋敷のイベントですもん。
公式が絶対わかっててやってるだろっていうパターンです。
主カミュとか主グレとかわかるわーって思いますし。
…いやぼくは目覚めし五つの種族にはなってませんよ?!<何
反対に過去作でBLが少なかったらしいのはなぜなのでしょう。
腐女子というものは──自分のような百合厨と同じく無から
有を生み出すことを生業とし、制作者が意図していなくても
勝手にカップリングを錬成して楽しんでしまう人たちです。
それなのに、それにしたって盛り上がる題材に欠けるような。
ドラクエという作品がシリーズを通して徹底してきたことに
その理由が隠されていると考えます。
一つは、某映画でも議論が再燃しましたが「主人公=あなた」
へのこだわり。
これが「壁になりたい」に代表される、腐女子の方々特有の
対象と自分との距離の取り方と相性が悪いのではないかと。
われわれ百合厨も気持ちはわかります。「百合に混ざりたいと
言っている男殺す」と常に神経とがらせてますし(ちょーっ!
少なくとも、プレイヤー自身の分身とも言える主人公と他の
キャラとの絡みを想像するのは難しいのではないでしょうか。
…勇者と性別違うのに本当に自分自身だと思えるのかという
疑問があるかもしれませんが、まあ想像力豊かなオタクの
ゲーマーなんてそんなもんです。<それおまえのことだろ
そしてもう一つは、王道RPGであり続けたストーリーです。
1からして勇者が姫を助けに行きますし。
5でもヘンリー×主人公とかあるらしいですが、それぞれが
結婚しますし、どの作品も基本的にノマカプ推しです。
男の子が女の子を守る、冒険の旅で出会ってやがて結ばれる、
といった少年たちのひそかな憧れを叶えるシナリオ作りに
重点が置かれたものと推測されます。
ドラクエではないですがSFC時代の同じ鳥山明キャラデザの
クロノトリガーも、女キャラ以外の仲間はカエルとロボ…。
男キャラなんか不要、あえて男同士のエピソードを排除した
ようにすら読み取れてしまいます。
最新作である11も、枝葉のBL要素は追加されはしましたが、
根っこのところの王道感はむしろ固持されたという印象です。
一方で1番目の要因に関しては、グラフィックの進化に伴い
自分の分身という感覚が薄れてきた可能性があります。
- 主人公の詳細な容姿やしぐさがわかるようになった
- しゃべらなくても表情やジェスチャーで多少は意思が伝わる
- 会話シーンは二人が向かい合う描写になり俯瞰的な印象に
などの結果、純粋に自分自身というよりは他のRPGと同じく
主人公も登場人物の一人として客観視する向きが広まって
きたのではないでしょうか。
0 件のコメント: