おまえんちもトラピストクッキーか

2006/11/13

むかしのひび

で、けっきょく豊島区ではなにか起こったんでしょうか。(なんてこと書いてんだおまえは) そもそもあの消印をあてにしていいのかどうかもわかりませんし、むしろ消印があてにならないってどうなのよ。
郵便ってのはよくできたしくみで、手紙やはがきをいちいち窓口に持って行かなくても、自分で切手を貼って郵便ポストに入れれば送ってくれます。切手の貼りかたすら個人の自由で、のりづけしようが水でぬらそうがペロペロしようがかまいません(かまえよ)。そんかわり、宛て先などの記載内容をチェックしてくれません。差出人不明の郵便物というものが、簡単に作れてしまうわけです。
自分の身元を明かさずに相手に物を送りつける。これはやはり悪いことに使われてしまいます。架空の請求書をばらまいたり、政治家やアイドルにいやがらせをしたり。かと言って、郵便物の記載項目のチェックを厳しく、なんてことをしたら、大昔から存在する郵便制度の基盤そのものを揺るがしかねないので、おいそれとは手が出せません。
そこで役に立つのが消印です。集荷した郵便局名と日付がスタンプされて、これで日本全国どこから届いたかわからない郵便物の範囲をしぼることができます。サスペンスドラマのアリバイやトリックとしてもしばしば登場します。ですが、今回、その効用はあくまで限定的なものだということがわかりました。差出人を探し出すことは難しい、と言わざるをえません。
そうなると、郵便よりも宅配便のほうが安心安全ではないかという考えにいたります。自分が送ったものが相手に届いたか、現在どこにあるかを確認できるサービスもありますし、安価なメール便というものも普及しています。これではもう、いつ取って替わられてもおかしくないでしょう。……がんばれ郵便局、ふんばれ郵便局。

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