[むかしのなぞ] 2008/05

2008/05/21

これはモノローグであるべきであり、ダイアローグであるべきではない。

自分にだけ許していた。甘えて、夢見ること。
イノセントでいられる自分を。庇護の元で、ただ笑っていられる生活を。
だが易々とは叶わない。あまりに写実的すぎる現実。耳を塞ぎたくなるような。
何も知らずに生きていられたらよかったのに、と後悔することばかりで。
偏見を、持ってしまうから。知らずのうちに、人を避けるから。疎むから。
全てを受け入れられるなんて、真っ赤な嘘。とても、とても狭い。狭心症。
そうでなきゃアクセスを閉ざされたりしないでしょ? 問題があるんじゃないの?
だって。知ってしまったら、もう知る前の関係になど戻れっこないじゃないか。

この場所から見える景色が、世の中の全てだった。ぼくにとっての世界だった。
そこに置かれた存在。だから、役割を求めた。使命があるなどと、勘違いをした。
ロールプレイ。常に何かになりきろうとするだけ。自分そのもので、勝負していない。
結局、自分のことや自分の状況が見えていないのは、自分自身だけで。焦ってて。
クローバーは、そこにあるはずだった。求めればいくらでも、手に入るはずだった。
それを怠けた。幸せになることを、諦めた。その積み重ねが、つまりは今の人生。
今日までは夢のような日々だったけど、明日からまた灰色の生活。それじゃ駄目で。
日常と非日常を往復してちゃいけない。この輝きを、毎日のものにしなければ。

これはエピローグであるべきであり、プロローグであるべきではない。

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