[むかしのなぞ] 2004/02

2004/02/01

赤錆びた冷たい血が、この体内を流れる。

希望も目標もない。この日々を、現在を、どう形容すればよいのか。
すべてが虚しくなっていく。道は断たれ、目の前が暗くなっていく。
もはや、何を見て生きていったらよいのか見当もつかなくなっている。
顔を覆ってしまいたくなるほど、絶望にも似た深い悲しみ。

だから、嘘を吐きつづけるのだろうか。
誰に何を請うているのかも、そもそもメッセージなど含んでいるのかも。
自分の発した言葉が、自分から切り離された別の生き物のように蠢いて。
手に負えなくなっている。正直、自分でもどうにもできない。

知りうるかぎりの語彙で、自分を飾り、捻り、ほころびを繕おうとする。
口の割には無知な人間であることを。自らの保身しか考えない利己心を。
また、実際はさして何も考えずに行動しているのだという安直さを。
悟られたくなくて隠してきた結果なのかもしれない。そう、意固地に。

そうか。これまで与えられてきたのは、当然とも言える妥当な裁定だった。
敵も悔恨も阻害要因もない。ただぼくが、自分という人間を破綻させただけ。
個性の皮を被った変質に傾倒し、生きる術をことごとく退化させてしまった。
他人に歩み寄ることも、理解を示すことも、もしくは思い慕うことも。

氷漬けになって封印されてもいい。ただ、今の時間をやり過ごしたい。

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