そんな心臓に毛の生えた小鳥はおらん

2021/04/07

何様

トイレ我慢してゲームするとか…。ごきげんよう。

前にスポーツ×ヒューマンの中村憲剛回がありましたが。
突然の引退発表は衝撃的でしたから、やはりいつ決意したかが気になっていました。
2019年にけがで長期離脱を余儀なくされたとき、ここから復帰したら辞める、と考えたそうです。
それを目標にリハビリに取り組む、悔いなくやりきる一つの区切りとして納得できます。

心の中では決めていながらも、明らかにしたのは記者会見の席上でした。
それまで番組スタッフにも知らされていなかったらしく、なぜ教えてくれなかったのかと問い詰める場面がありました。
それに対して中村選手が答えたのは、引退という言葉を口にしたとたん何かが変わってしまうのではないかという不安でした。

こちらもものすごく理解できます。
思っていることを言葉にしたり誰かに言ったりした時点で、自分の気持ちや周りの見方などに変化が生じる。
とくにアスリートはメンタル面がコンディションに大きく影響しますから、ちょっとしたことが動揺を生み、バランスを崩すきっかけになる。
同じ立場にいなくても容易に想像できます。

それよりもスタッフの傲慢さを感じました。


密着取材している自分たちが真っ先に教えてもらえるのが当然という思い上がり。
なぜスクープをつかませてくれなかったのかという憤り。
詰問のシーンからそんな感情が透けて見えたような気がしました。

著名人に長期取材する番組は他にもありますが、やはり本業を邪魔しないことが大原則だと思います。
相手がアスリートならメンタル面にも気を遣わなければいけません。
本人を悩ませたりプレッシャーを与えたりする質問や追及は控えるべきです。
いつまで現役を続けるか、なんていうのはセンシティブな話題の最たるもの。
それを理解せずに特ダネを狙っていてはパパラッチと変わりません。

NHKは素人さん含めて取材相手に寄り添う番組づくりをしている印象を持っていただけに、この回は少し残念でした。

ソーシャル/購読

X Threads note
RSS Feedly Inoreader

このブログを検索

ブログ アーカイブ