ondさん僕だよダチュラだよ!(挨拶か?) 私は自分をバリバリのファミコン世代だと思っていたんですが。まあ、メガドライブをちょっとかじったくらいのことはしましたが、それで本体に歯形がついてしまったりもしましたが(本当にかじったのかよ)、それ以外はビデオゲームといったらもっぱらファミコンでした。十字キーの下とAボタンがきかなくなるまでやりぬきました。むしろ遊びすぎて母ちゃんにアダプタを没収されたこともありました。ディスクシステムもツインファミコンもやりました!(リアルに蛇足) ファミコンだけを見て育ったけがれを知らない純粋培養の温室効果ガスだと思っていました。<温室効果ガスって ソフトが曲がっていてよ?<しらねえよ
ところが、その記憶はまちがいだったのです。私はよく町内の友だちのうちに遊びに行っていたんですが、そこには歳の離れたお兄さんがいました。すこし雰囲気がこわいというか人当たりのよくないタイプで、薄暗い部屋にこもってパソコンをいじっていました。当時の私はまだオタクという概念を知らなかったので、なにか仕事しているのかな、くらいに思っていました。そんなある日、友だちが新しいゲームをやろうと言って私を連れて行きました。しかし、案内されたのはファミコンのある居間ではなく、2階のちいさな部屋。そう、そのお兄さんの部屋です。物があちこち散らばって足の踏み場もありません。布団も敷きっぱでした。テーブルの上にパソコンがあって、キーボードの上のほうに穴があいています。そこにカートリッジを差しこむと、モニターにゲーム画面が映し出されました。なんとゲームだったとは。それからはそのめずらしいゲーム機でも遊ぶようになりまして。ソフトの種類はすくなかったんですが、骨のあるゲームばかりで熱が入ったおぼえがあります。…あれがうわさに聞くMSXだったと知ったのは、私がすっかり大人になってしまってからでしたけれども。
しかし、それにしても不思議なお兄さんでした。パソコンを語るときだけやたらイキイキするんです。弟くんは現在すでに立派な社会人ですが、お兄さんの消息はわかりません。そのお兄さんに感化されて、もし少年期からそっちの道に走っていたら、私の人生はもっとべつのものになっていたかもしれません。……もっとヤバヤバ人生だったかもしれません!
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