ことばに関する小ネタシリーズ。(ストックして小出しにしたりしないこの太っ腹ぶりにどうぞ惜しみない賞賛をあびせて!<やらしすぎ)
♪あなたのマイブームはなんですか、っていう質問はおかしいよね。ぜったいユアブームだよね。そうしないと人称がめちゃくちゃになっちまいますもん。ほかにもマイカーとかマイシューズとかマイベストとかマイドキュメント(Windows)とかミー&マイとかー。<最後何 はい、全員基礎からやりなおし。(アミノサプリ)
♪ブラックボックスと反対の意味でホワイトボックスという用語がありますが、それについて思うのは、黒だろうが白だろうが色がぬってあったら中が見えないのは同じじゃん。…それともあれか? 白のシャツだったらブラスケが期待できるとかそういうオチか? アアーン?!(なにキレてんの) 黒と白はたしかに対照的な色ですが、だからってなんでもかんでも対にして使っちゃいけないと思うんですが。黒と白のコンビは最強だけどね。<またプリキュアかよ
♪夫婦などがたがいに協力しあってうまくやっていくことを、二人三脚でがんばっていますみたいに形容することありますよね。あれでちょっと思ったのは、私の記憶がたしかなら、二人三脚って結果的にたがいの足を引っぱりあう競技じゃなかったですっけ。つまりはあれでしょうか、相手のミスを自分もかぶるだとか、相手の走るペースに合わせるだとか、パートナーのためなら自己犠牲をいとわないっていう意味あいをふくんでいるってことでしょうか。ようするにただのノロケですか。ムキーッ。
♪新聞の見出しなどで、助詞「も」の変わった用法を見かけます。たとえば「U-23善戦も及ばず 五輪代表予選敗退」とか。…タイムリーに縁起でもないネタでごめんなさい。この見出しは、「U-23が善戦したけれども及ばなかった」とか「U-23が善戦して、でも及ばなかった」といった文が短縮されたと考えることができます。「も」の1文字に逆接の意味あいを集約させた、といったところでしょうか。これはもちろん本来の用法ではありません。文法が非常にストリクトな新聞記事でお目にかかることも不思議なのですが、見出しは文字数の制約もありますし、ひと目で内容を伝えることが重要ですから、そこで文法をすこし犠牲にするといったさじ加減をきかせているのかもしれません。
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