よぶことり

2002/08/20

むかしのひび

昆虫写真家の栗林慧さんをご存じでしょうか。私も長いこと忘れていて、つい先日、市内の百貨店で写真展が開かれるとの電車広告を見かけて思い出したのですが。そもそも以前はなぜ知っていたかと申しますと、子どものときよく読んでいた児童書で見た名前だったからです。小学校の図書室に、さまざまな動物や科学の現象などを大きな写真をたくさん使って紹介している本のシリーズがありました。(調べたところ、これはあかね書房の「科学のアルバム」というシリーズだそうです) 文字を読まなくても写真をながめるだけで知識がつくというお手軽さがよかったと思います、調子に乗ってどんどん読んでいました。とくに天体のシリーズは印象に残っていまして、星の誕生から死滅まで、宇宙の神秘などがわかりやすく載っていて、これと出会ったのがきっかけで私が理系に進むことになったと言ってもいいでしょう。ほかにも虫のシリーズがあって、さまざまな昆虫の生態がやはり丁寧に紹介されていたのですが、そのうちの数冊に写真を提供していたのが栗林さんだったというわけです。羽化やエサをつかまえる瞬間など、スクープとも言える数々の場面が間近でとらえられていて、子ども心にいい写真だと感じたことを覚えています。といったことをちょっと思い出したいちにちでした。

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