なぜか偏るアンケート

2016/11/11

何様

アタックポイント洗い生産終了とか…。ごきげんよう。

緊急特番ー。
某大統領選挙ではメディアが伝える情勢と実際の投票結果が違った
ことが大きな話題となりましたが。
ぼくも以前から、世論調査やアンケートの類のものがどれだけ真実を
映すことができるだろうかと考えていました。主に懐疑的な意味で。

一番気をつけなければならないのは母集団や調査対象の採り方です。
国民投票のような場合、あらゆる階層や階級?の人から、人口比率も
国民全体と同じくらいになるようにサンプルを選んで調査しなければ
なりませんが、おそらくそれができていなかったのでしょう。

他にも、たとえば某ニコ動でやっているアンケートなど、ユーザー層を
考えると何かしら意味のある結果が得られるとは考えられません。
好きなアニメやゲームの調査ならばうってつけでしょうけど…。
時報と並んでただうざいだけ!<おまえの個人的な恨みなんか知るか

調査方法の問題とは別に、回答者側の問題もあります。



一つは回答者がいい子ぶって答える傾向があるのでは、ということ。
前に見たクイズ番組で、東大生だったか京大生が人に薦めたい本と
いうののアンケートを発表していたのですが、まあ世界的、歴史的な
名著ばかり。
もっと誰も予想しえないような突拍子もない本が出てきてもおかしく
ないのに、本当に本音で答えたのか?! と疑いたくなりました。

アンケートではなく心理テストなどでも、自分をよく見せようとか
よい結果を期待して優等生的な答えを選ぶことがあるかと思います。
ましてやマスコミの調査ともなれば、自分の回答が公表されるかもと
いう考えが働いてよりこの傾向が強くなるのではないでしょうか。

それから、ヘルシーメニューの要望が多くて出したが売れなかった、
という某マクドナルドの話も聞いたことがあります。

客は嘘をつく | rionaoki.net
http://rionaoki.net/2009/11/1272

ただこれにはいい子ぶるのとは別の側面もあると思ってまして。
それは、回答者自身が自分の考えをよくわかっていない点です。

漠然と健康のことを気にしているからヘルシーとは答えたものの、
具体的にどんな材料やメニューか、また実際に買って食べたいか、
というところまで想像が及ばなかったのではないでしょうか。

自分自身の考えや要望を理解して人に伝えられない、というのは、
「顧客が本当に必要だったもの」の絵にあるようにどの世界にもある
話ですから、アンケートの回答もそういうぼやけたもの、とりとめの
ないものが含まれていることを念頭に置いておかないといけません。
それを考えず額面通りに真に受けると大変なことになるでしょう。

という…。
結局のところ、世論調査やアンケート結果を見るときは、

  • 調査対象や選び方をよく確認してどんな人が答えたかを考える
  • 回答がどこまで本音かわからないという前提で参考程度に留める

くらいしかミスリードに惑わされず自衛する手段はないのかな、と。

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