豚汁うめぇ。ごきげんよう。
銀幕レビュー
ブラックドッグ (2024)
いぬ(の映画の)じかん、はっじまっるよー。<タイトルコール何
…というわけでどこから見つけてきたって感じの中国映画です。
まず舞台の殺伐とした雰囲気に息を飲みます。
強風吹きすさぶ砂漠、開発から取り残された家並み、将来に希望が持てない人々。
ランと黒犬との出会いも立ち小便を吠えられるという、ドラマティックとはほど遠いものでした。
ただ始まりは偶然でも、関係の深まりは必然だったと言えます。
狂犬と恐れられた黒犬が、野犬狩りに消極的だった心優しいランに少しずつ心を開いていくのですが。
むしろその後は完全に懐いています。なんというツンデレ。
何度も身の危険が迫るランを捜して奔走する姿は、絆で結ばれたパートナーそのものでした。
サイドカーに乗せて二人で旅をする光景を夢想してしまいます。
一方、動物愛護の観点からは目を覆いたくなりました。
その象徴が放擲された動物園で、飼いきれなくなった動物を野に放すなどぞっとする場面も。
野犬も元は経済事情から捨てられた飼い犬で、それを今度は捕獲しようという人間本位な出来事も起こります。
経済発展の裏に隠された闇、という一面も持った作品です。





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