手動サウザンドエッジ

2011/08/19

ふるいひび

読むと気が滅入る漫画、というと何が思い浮かぶでしょうか。
戦争や人の死など、現実的な重いテーマを扱った作品が該当すると思います。最終兵器彼女とか。
あれはたしかにきついと思いますが、でももっと暗くなれる作品が存在します。それがこちら。

光の扉
…はい、知りませんね。ポカーンですね。ナニコレ珍百景ですね。

実はこれ、市販の本ではなく、某ブルーベリー商品を通販したときについてくる特典?でして。
や、ぼくがゲットしたのはだいぶ昔のことなので今はもらえるかどうかわかりませんけども。

内容はというと、その某サプリメントを販売する某健康食品会社の創業者が目が悪かったらしく
(<ていうかさっきから匿名報道してて疲れない?)、苦労の絶えなかった半生を克明につづった
いわば内輪体験談というか漫画版その時歴史は動いたというか。
でまあ、それが暗いのなんの。
自転車で転んで顔面から地面に強打して血がドクドクとか、それ以来謎の頭痛とか倦怠感とか、
貧しい家庭で新聞配達しながら進学めざすとか、親代わりに育ててくれた祖母がぶっ倒れたとか、
好きな野球の道をあきらめざるをえなかったとか、顔のけがを気味悪がられて就職できないとか。

もうなんていうか…、買い物した客にわざわざなんつーもん読ませるんだと。

おたくの社長か何か知りませんけど、身内の苦労話とかわざわざわかりやすく描かれてもねぇ。
というか、実際ブルーベリーが目にいいと聞いて購入する人が多いと思いますが、だからと言って
べつに目が悪いせいで人生狂わされたとか、わらにもすがる思いでなんとかアイに飛びついたとか、
みんながみんなそこまで深刻に悩んでるわけじゃないと思うんですけども。
ちょっとパソコンで目が疲れたとか肩がこるとか、そういうライトユーザー?が大半でしょうし。
そんな人たちにも押しつけるにはいささか重すぎる内容だなと。

だから、販売元へのそういうやるせなさもあるわけですよ。合わせ技でよけい気が沈むというか。
で…、この本今どうしてるかと言いますと。
「しんみりしたいときに聴くCD」みたいなノリで「落ち込みたいときに読む漫画」という明らかに
いらない子なポストを与えられて案の定出番なんかなく本棚のすみっこに追いやられています。

ソーシャル/購読

このブログを検索

コメント

ブログ アーカイブ