[こころ] こうこく

 最近のハードディスクレコーダーなどには、テレビ番組のコマーシャルを自動でカットして録画する機能があるんだそうです。視聴者にとっては便利ですが、テレビ局の側からしたら迷惑な話です。テレビコマーシャルの意義があらためて問われています。
 これはNHKの受信料などにも関係してくる話です。2004年に発覚した一連の不祥事や、それを受けての支払い拒否の問題が起こって、受信料のありかたについても大きく取りざたされているところです。受信料を払ってコマーシャルのない放送を楽しむか、無料で視聴できるかわりにコマーシャルも見るか、将来は私たちが契約を自由に選択するようになるかもしれません。
 ですが、テレビはまだいいんです。新聞や雑誌はお金を払って買っているのに、さらにあんなにわんさか広告がついてきます。道を歩けば看板や張り紙やビラのオンパレードで、町の美観をそこねたり風俗店など不快なものもあります。というように、世の中にはいたるところに広告があふれています。
 こちらが見たいと思っているわけではないのに、一方的に押しつけられる宣伝たち。私は日ごろから目ざわりに感じているんですが、みなさんあまり気にならないのでしょうか。運賃を倍払ってもいいから広告のない電車に乗りたい、と思うこともあります。
 もうひとつ、最近気になるのがインターネット上の広告です。あれも本来はまったく不要の情報なのに、あちこちからよけいなリンクが張られています。無料ホームページやブログなどでは、ユーザーが作成した文書に自動的に広告が入って表示されるので、ユーザー本人に落ち度はないという意見もあります。しかしHTML-lintなども指摘していることですが、ホームページの評価は、たとえ自動挿入されるものであろうとバナー広告もひっくるめて行われるべきです。同じ内容なら目ざわりな広告がないページのほうがいいですよね。よりよいホームページづくりはまず場所選びから、といったところでしょうか。
 もちろん、商売のために広告が不可欠なのはわかります。けれども、関心がある人にもない人にも無差別に宣伝を押しつけるやりかたはもう時代遅れです。ほしいと思った人がほしいと思ったときにすぐ手に入るしくみづくりなど、情報としての広告の商品価値を高めていく工夫が求められています。

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